試合直後に映像使う“異例”長時間ミーティング…リーグ6連敗の京都チョウ貴裁監督「技術、戦術じゃない」

明治安田生命J1リーグ第16節   京都1―3広島 （ 2023年6月4日    エディオンスタジアム ）

京都・チョウ貴裁監督
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　通常、アウェーチームから行われる試合後の監督会見はいつまでたっても始まらなかった。順番を入れ替えて最初に総括した広島・スキッベ監督の会見が終わって10分以上が経過しても京都・チョウ貴裁監督は現れなかった。

　やっと会見室に来たチョウ貴裁監督は「すみません、お待たせして申し訳ないです」と第一声で謝罪。そして「オンタイムで映像を見て確認していました。監督をやってきて初めて終わった直後に映像を（選手に）見せた」と1―3で敗れた試合の振り返りをしていたことを明かした。

　クローズアップしたのは同点に追いついた直後の後半26分の失点だ。失点の前段階で、相手の手に当たったようにも映る微妙なシーンでもあったが「技術や戦術ではない。京都としてJ1で勝っていく気概と責任、自分への野心も含めて、全てそろっていればああいうことは起きていない」と矢印を自らに向けさせた。わずかな隙が命取りになることを、試合の熱が残っている間に伝えたかった。

　川崎Fや浦和相手でも良い内容の試合ができている。だが現実は10年以来13年ぶりのJ1リーグ6連敗。小さくて大きな差を埋めるために、なりふり構わずやれることをやるしかない。