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森保ジャパン ドイツと“再戦”の可能性 9月海外遠征で「ドーハの奇跡」以来

[ 2023年5月16日 04:35 ]

日本代表の森保監督
Photo By スポニチ

 日本代表が今秋予定されている海外遠征(9月4~12日)で、ドイツ代表と“再戦”する可能性が浮上した。複数の関係者が15日までに明かした。交渉は大詰めで、試合会場はドイツ国内で調整しているという。

 ドイツは昨年11月のW杯カタール大会で森保ジャパンと対戦し、MF堂安律(フライブルク)とFW浅野拓磨(ボーフム)の2発で屈辱の逆転負け。1次リーグ敗退の最大要因になった。現在、欧州各国は欧州選手権予選を戦っている最中だが、ドイツは開催国のため予選免除。チーム強化を図る中、日本代表との早期リベンジマッチを熱望しているという。

 マッチメークを担当する日本協会の反町康治技術委員長も「森保監督からランク上位のチームを要望されている。強い相手と対戦することで成果と課題が生まれると考えている。努力したい」とFIFAランキング上位の強豪国との対戦を常々希望。14位のドイツと20位の日本の思惑が一致した格好だ。

 ハンジ・フリック監督がW杯後も指揮を執るドイツ代表は、MFニャブリらBミュンヘン勢も健在。ボールを大事にする戦術は変わらず、さらに3試合5失点をしたW杯の反省を生かし、ボール奪取能力や危機察知能力に優れたMFエムレ・ジャン(ドルトムント)をボランチ起用するなど守備の改善にも着手している。

 第2次森保ジャパンは、サイドバックが内側のポジションを取る攻撃的なインナーラップ戦術を採用。1試合平均でボール支配率35%だったW杯カタール大会からの積み上げを図ることができる。また完全アウェーの雰囲気で行われる一戦は大きな価値がある。

 何よりも26年W杯北中米大会でベスト8以上を目指す上で、カタール大会での勝利がフロックと言われないための結果が必要。両国のプライドを懸けた、熱い火花が飛び散る戦いになるのは間違いない。

 ▽カタールW杯のドイツ戦(22年11月23日、ハリファ国際) FIFAランク24位の日本は1次リーグ初戦で同11位のドイツと対戦。前半33分にギュンドアンのPKで先制点を奪われた。日本は後半3バックにして攻撃的な選手を投入。後半30分に堂安が同点弾。同38分に浅野が決勝弾を決めて2―1で勝利。W杯で優勝国から勝ち点を奪うのも、逆転勝利するのも日本サッカー史上初だった。

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