新潟MF高「点の取れるボランチは強い」　3位福岡討ちへ今季1号だ

ケガから復帰し意気込む新潟・高
Photo By スポニチ

　J1新潟は12日、聖籠町のアルビレッジで15日の福岡戦に向けた実戦練習などを非公開で行った。左腿のケガから復帰し前節の神戸戦で3試合ぶりに先発したMF高宇洋（24）は、離脱中にパワーアップ。得意のボール奪取で守備を支えることに加え、積極的に攻撃参加し貪欲に今季初ゴールを狙う。

　前節の神戸戦では、3試合ぶりに先発復帰を果たし、無失点に貢献した。「久しぶりの先発でゲーム勘が心配だったが、やってみたら手応えもつかめた」。ボランチとして果敢にボールを奪って攻撃の芽を摘んだほか、後半5分には自らが奪ったボールをつないでペナルティーエリアに進入。ゴールにはならなかったが、シュートまで持ち込み攻守で存在感を示した。

　「勝ちたかった悔しいゲーム。試合に出て勝つことで存在価値が上がると思うので、もっと質を高めていかないと。奪って飛び出すというプレーをもっと出していきたい」。ボールを奪うだけでなく、そこから自身も攻撃に加われば、より厚みのある攻撃ができる。豊富な運動量を武器に、積極的に攻撃参加する重要性を再確認した。

　3月11日の川崎F戦で左腿を痛めて戦線離脱。「無理してやろうと思えばできたけど、しっかり体を見直した」。リハビリ期間中はトレーニングの強度を上げて「パワーに対して体のバランスが崩れがちだったけど、今はいい感じでパワーを出せるようになった」という。ボールを奪いにいく場面や、攻撃に転じる部分での動きに力強さが増してきた。「ケガをする選手はいい選手ではないと思うし、試合に出られないのはもったいない。ここから全部試合に出たいので日々、自分の体とはしっかり向き合いたい」と以前よりもケアの時間を増やし、万全の体勢を整えている。

　首位の神戸との対戦では「一つ一つのプレーにパワーがあったし、クロスなど鋭い怖さがあった。学ぶことが多かった」と振り返る。この引き分けを無駄にはしない。今節は3位の福岡と対戦する。「やっている中で2、3個奪えないシーンがあったので、次は全部奪えるようにしたい」。さらに攻撃でも「スペースのないところや、相手にとって怖いと思うところにチャレンジして入っていきたい。点の取れるボランチは強いと思うので」と果敢に前に出る構えだ。