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新潟 2季ぶり連敗…太田2戦連発で先制も後半3失点

[ 2023年4月2日 04:40 ]

明治安田生命J1第6節   新潟1ー3名古屋 ( 2023年4月1日    デンカS )

3失点を喫し、下を向く松橋監督
Photo By スポニチ

 J1新潟はホームで名古屋に1―3で敗れ、今季初の連敗を喫した。前半35分にFW太田修介(27)の2戦連続ゴールで先制。だが、36分にDF舞行龍ジェームズ(34)がレッドカードで一発退場となり流れが変わり、後半に3失点して逆転負けを喫した。新潟の連敗はJ2だった21年5月以来、約2年ぶり。

 ビッグスワン周辺の桜は満開を迎え、春らんまん。だが、新潟にとっては厳しい4月の初戦となった。ホームで今季初の連敗。前半36分から10人で戦い抜いた選手たちは、ガックリと肩を落としピッチを引き揚げた。松橋監督は「非常に残念」と悔しさを表したが「前半も後半も選手たちのパフォーマンスは素晴らしかった。満足しているし、次につながる戦いをしてくれた」と数的不利の中、最後まで戦い抜いた選手たちをねぎらった。

 前半は主導権を握った。この日はこれまで右SH(サイドハーフ)だった太田が左SHに回った。右SHにはリーグ戦初先発のダニーロ・ゴメスが入り、サイドから積極的に攻撃に絡む。前半35分。「仕掛けてクロスを上げた」というシュート性のボールを相手GKがはじいた。すかさず太田が詰める。「ダニーロがシュートモーションに入った時に“来るな”と思った。相手GKの反応がいいので(ボールが)こぼれてくると思った」とスライディングしながら右足で押し込み、ここまでわずか1失点という堅守の名古屋ゴールをこじ開けた。

 だが36分には舞行龍がスライディングタックルで一発退場となり10人で戦う展開に。すぐにFW鈴木を下げてDF田上を投入し、システムを4―4―1に変更。10人で粘り強く守ったが、後半立て続けにゴールを奪われた。前半のシュート数は名古屋5本に対し、新潟10本。だが、後半は名古屋15本に対し、新潟はわずか1本と圧倒された。前節の浦和戦に続き、ゴールが勝利につながらない状況に太田は「開始から狙い通りの展開に持ち込めていたし、前半のチャンスで仕留めていればもっと楽になった。仕留められなかった自分にベクトルを向けたい」と前半9分のチャンスで決め切れなかったことを悔やんだ。

 3日後の5日にはルヴァン杯柏戦が控えている。太田は最後にこうつぶやいた。「人のエネルギーの強さは反骨心でできている」。どれだけ悔しかったかを次の試合で見せる。
 

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2023年4月2日のニュース