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日本代表MF西村 新生森保ジャパン1号 後半途中出場わずか21秒ファーストタッチで

[ 2023年3月25日 04:30 ]

国際親善試合   日本1-1ウルグアイ ( 2023年3月24日    国立競技場 )

<日本・ウルグアイ>後半、西村が同点ゴールを決める(撮影・小海途 良幹)
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 MF西村拓真(26=横浜)がウルグアイ戦の後半30分に同点ゴールを決め、第2次森保政権初ゴールを決めた。西村の代表戦ゴールは昨年7月に行われたE―1選手権香港戦で2得点して以来通算3点目。後半29分の途中出場からわずか21秒のファーストタッチでチームを救った。

 まさにイメージ通りだった。同じトップ下のMF鎌田との交代で後半29分の途中出場からわずか21秒。西村が電光石火のファーストタッチで、チームの苦境を救った。

 「(伊東)純也君と話し合っていて、“あそこに入ってこい”と言われていた。本当にその通りになりました」。コミュニケーションの通り、右サイドのMF伊東からのクロスが入ってくることを信じてゴール前に走り込んだ。ニアサイドでFW上田がつぶれてフリーになると、左足で倒れ込みながらゴールに流し込んだ。「純也からクロスが上がるだろうと西村を投入した」と起用が的中した森保監督も「(雨で)スリッピーな中でも決めてくれた」と評価した。

 過去7大会のW杯で指揮を執った監督の新体制で1号を決めた選手は全員W杯に出場している。目標の26年W杯出場へ、好発進だ。だが、このデータを振られても「意識していない。脅かすにはこんなんじゃインパクトが足りない。どれだけこじ開けていけるか」と代表定着へさらなるアピールを狙う。

 国立は本人も「相性がいい」と認める場所だ。富山第一高2年時は、全国高校選手権初優勝に貢献。今年2月11日の富士フイルム・スーパー杯甲府戦では決勝弾を決め、チームを初制覇に導いた。昨季は自身2度目の2桁10得点。オフには海外移籍も封印して横浜と契約を更新した26歳が強烈な印象を残した。

 21年に移籍した横浜でFWからトップ下に挑戦。「トップ下をやる自分は想像できなかった」と話すが「幅が広がった」と選手としての成長を口にする。代表では鎌田が君臨するポジション。「正直まだまだW杯組との差は大きい。新しい選手がギラギラしてもっと結果を出して、本当に脅かしていくつもりでやらないとレベルアップにもつながらない。新しい風を起こしたい」。その言葉通り、西村が森保ジャパンに新たな息吹をもたらした。

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