昨季2得点が…湘南・大橋　史上6人目開幕戦ハットトリック!

明治安田生命J1第1節   湘南5―1鳥栖 （ 2023年2月18日    駅スタ ）

<鳥栖・湘南>後半、ハットトリックとなるゴールを決める湘南・大橋
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　湘南は日本代表FW町野だけじゃない。FW大橋が開幕戦史上6人目のハットトリックだ。シュート3本でプロ初の偉業。「自分もチームもゴールが欲しかった。勝利に貢献できて本当に良かった」。日本代表の前田コーチが視察に訪れる中、5得点のゴールラッシュで昨季2得点の26歳が主役を演じた。

　前半3分。敵陣でボールを奪うと、ワンタッチパスの交換で相手を崩し、最後は大橋が左サイドからのパスに滑り込みながら先制点を決めた。1―0の同36分にはカウンターで右サイドの町野からのパスを左足でゴール。3―1の後半15分には再び町野のパスから3点目と“ホットライン”が開通した。

　故障に泣かされてきたプロ人生だった。プロ1年目の19年は右膝前十字じん帯損傷などで手術。2年目は左肩関節脱臼と長期離脱を繰り返した。21年は自己最多31試合4得点も、昨季は23試合で2得点と伸び悩んだ。昨季のチーム総得点はリーグワースト4位の31点。山口監督が「得点力が課題」と昨季13得点を挙げた町野に続く点取り屋の出現を待ちわびる中、大橋が覚醒の予感を漂わせた。

　町野は3歳下だが「全部ができる選手。（技術を）盗めるだけ盗もうと思っている」と刺激を受ける存在だ。目標の2桁得点へ、相棒とともにゴールを量産していく。

　○…湘南FW大橋が今季J1第1号のハットトリックを達成。シーズン開幕戦のハットトリックは06年の我那覇（川崎F）と柳沢（鹿島）以来、17年ぶり6人目。ハットトリックは自身初でチームでは98年呂比須以来25年ぶり6度目。J1通算256度目。

　◇大橋　祐紀（おおはし・ゆうき）1996年（平8）7月27日生まれ、千葉県松戸市出身の26歳。八千代高から中大に進学し、4年時の18年に湘南の特別指定選手として12月1日の名古屋戦でJリーグデビュー。19年に湘南入りした。好きな選手はウルグアイ代表FWスアレス。1メートル81、76キロ。利き足は右。