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鹿島快勝!“覚悟”の移籍 知念がいきなり決めた!

[ 2023年2月19日 04:45 ]

明治安田生命J1第1節   鹿島2―0京都 ( 2023年2月18日    サンガS )

<京都・鹿島>前半、チーム2点目のゴールを決め、喜ぶ鹿島・知念(左)
Photo By 共同

 30周年を迎えた明治安田生命J1リーグで、7季ぶりの優勝を目指す鹿島は新加入のFW知念慶(27)の得点などで2―0と敵地で京都に快勝した。

 川崎Fから加入したFW知念が移籍後初ゴールで鹿島の新エース候補に名乗りを上げた。1点リードで迎えた前半34分、FW鈴木がペナルティーエリア内で相手DFからボール奪取。中央に折り返すと、待ち構えた背番号13が冷静に押し込み、試合を決めた。プレシーズンではJ2相手に1勝4敗という苦境をゴールで打開した知念は「ゴールの半分以上は(鈴木)優磨の点。うれしかったけど、感謝したいです」と相好を崩した。

 今冬、タイトルに最も近いクラブから、6年間国内タイトルを逃しているクラブへの移籍は相当な覚悟を要した。レアンドロ・ダミアン、小林悠ら代表級のFW陣の陰に隠れて出場機会に恵まれない中、ベルギーに移籍したFW上田綺世の代役候補として鹿島から白羽の矢が立った。

 昨年12月に川崎市内で行われたサポーター有志による送別会では感動のあまり涙を見せるほど、サポーターへの愛着を示す熱い男は「簡単な決断ではなかった。人生で一番勝負に出た移籍、失敗で終わらせないように強い気持ちを持って決断した」と並々ならぬ決意を明かした。

 移籍初ゴールの余韻もつかの間、早くも古巣との対戦が次節の25日に実現する。鹿島にとって川崎Fはリーグ戦で15年の白星を最後に14試合勝てていない天敵だが、川崎Fを知り尽くしている知念は「サッカーは何が起こるか分からない。今日くらい気持ちのこもった試合ができれば勝ち点3は取れると思う」と“恩返し弾”の準備は万端だ。

 ◇知念 慶(ちねん・けい)1995年(平7)3月17日生まれ、沖縄県出身の27歳。愛知学院大から17年に川崎Fに入団。20年に大分へ期限付き移籍し、21年に川崎Fに復帰。川崎Fではリーグ通算21得点(101試合)を記録した。鹿島OBのFW柳沢敦の背番号13を受け継いだが、背番号へのこだわりはない。1メートル77、73キロ。利き足は右。 

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2023年2月19日のニュース