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鳥栖 開幕戦で5失点惨敗 J1初の屈辱…雨の中駆けつけた9663人の大声援に川井監督「申し訳ない」

[ 2023年2月19日 06:00 ]

明治安田生命J1第1節   鳥栖1-5湘南 ( 2023年2月18日    駅スタ )

 湘南に敗れ肩を落とす鳥栖イレブン=駅スタ
Photo By 共同

 鳥栖は大敗スタートとなった。開幕戦では12年のJ1昇格以来、初の5失点。雨の中、駆けつけた9663人の大声援に応えられなかった川井監督は「申し訳ない」とうなだれた。

 ホーム初戦で勝ちたい思いが空回り。硬さが目立ち、立ち上がりから苦しんだ。前半3分、自陣でのミスからボールを奪われたところから先制ゴールを許し気勢をそがれた。

 反撃では2度のフリーキックのチャンスで2度ゴールを奪うも、いずれもVARで取り消され、さらにリズムを崩した。得点を奪うために攻守のバランスを欠き、前半だけでさらに2失点。前半54分、FW小野のゴールで1点を返すのが精いっぱいだった。

 後半も2失点し、MF藤田は「先に失点したところが痛かった」と悔やみ「ボールを奪われたあと、かなりの回数、ゴールまで行かれたことで相手により流れがいった。相手の攻守の質が高くて止められなかった」と話した。

 リーグ戦5失点は19年8月23日の神戸戦で6失点して以来の屈辱。それでも指揮官は「ゴールまでいく道筋は去年より広がった」。フル出場した新加入のMF河原を「タフにやってくれた」と明るい材料もあげた。

 藤田は「悔しいし、反省して切り替えたい。立ち直れるメンバーがそろっている」と前を向いた。次戦のアウェー、G大阪戦を“雨降って地固まる”ゲームにしなければならない。 (村田 有子)

《小柳社長が会見「まずは債務超過の解消」》
 小柳智之新社長(37)が開幕戦前に会見し「まずは債務超過の解消」と経営の安定化を誓った。2010年にサガン・ドリームスに入社。昨年1年間は九州乳業で企業ブランディングなど経営面を学んだ。新社長は「2年かけてしっかり返していくことが、まず今の直近の課題。今165社のオフィシャルスポンサーを200、300社にできるように」と営業目標を掲げた。退任する福岡淳二郎前社長は「サッカーファンとして鳥栖の応援、支援を続けたい」と話した。

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2023年2月19日のニュース