×

川崎F・MF名願斗哉 独学でドリブル磨いた18歳「ポスト三笘」

[ 2023年2月15日 04:50 ]

2月17日開幕 J1注目の新戦力

MF名願斗哉
Photo By スポニチ

 屈指のドリブラーが王座奪還を目指す川崎Fに加わった。MF名願斗哉(18)。左サイドを主戦場にすらりと長い体を伸ばし、独特のリズムで美しくドリブルを刻む。線は細いが、当たっても崩れない強さも光る。履正社高から加入した「ポスト三笘」の異名を持つ18歳は言う。

 「日本を代表するドリブラーになりたい」

 昔からドリブルは好きだったが、得意という意識はなかった。「ドリブルが強みなんだと気づいたのは、高校に入って試合に関わり始めてから」。特長を自覚したのは、わずか数年前のことだった。

 誰かのドリブルを映像で見てまねることはせず、独学で技を磨き込んだ。母はソフトボールと剣道、父は野球に興じたスポーツ一家。「両親の遺伝子なのかな」と分析する生まれつきの体幹の強さも、当たり負けしないドリブルを支える大きな要素となっている。

 「全試合に出場できるようにしたい」とルーキーイヤーの目標を語る逸材は、今月4日まで行われた沖縄キャンプでも早速、練習試合で何度も好機を演出した。17日の横浜との開幕戦で出場すれば、高卒新人ではクラブ史上初となる。私生活では「人見知り」な少年が、ピッチに立った瞬間に抜群の存在感を放つ姿は必見だ。

 ◇名願 斗哉(みょうがん・とうや)2004年(平16)6月29日生まれ、堺市出身の18歳。五箇荘小時代にSSクリエイトで競技を始め、G大阪ジュニアユースを経て履正社高に進学。今冬の選手権に出場した。昨夏U―18日本代表に選出。名字由来netによると「名願」は全国に約10人の珍しい名字。1メートル78、65キロ。

続きを表示

2023年2月15日のニュース