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C大阪・香川 18日開幕戦間に合う可能性も 小菊監督「100%とジャッジすれば起用」

[ 2023年2月8日 06:00 ]

ミニゲームではつらつとした動きのC大阪・香川真司
Photo By スポニチ

 ベルギー1部シントトロイデンからC大阪へ復帰した元日本代表MF香川真司(33)が7日、大阪市のセレッソスポーツパーク舞洲で全体練習に合流した。初日からほぼフルメニューをこなすなど昨年11月に左足首を手術した影響を感じさせなかった。「シーズンは長い」と慎重姿勢ながら、本拠地ヨドコウ桜スタジアムに新潟を迎える18日の開幕戦に間に合う可能性が出てきた。

 桜色の練習着を身にまとい、香川がグラウンドに姿を現した。昨年4月には前所属のオフ期間を活用して3週間、C大阪の練習に参加している。だが所属選手として踏みしめる芝生は格別。時折、笑みを浮かべながら汗を流し、背番号8は喜びをかみ締めて“完調”をアピールした。

 「ただ走るだけでも幸せに感じる。痛みもケガもなくサッカーするというのは、本当にありがたいことだなと感じました」

 3組に分かれたミニゲームでは、期限付き移籍先のブラジル1部レッドブル・ブラガンチーノから、この日に復帰したMF岡沢昂星(19)とインサイドハーフでコンビを組み、軽快な動きを披露。「ピッチの上でアピールしないといけない。そこは言ってしまえば“やったもん勝ち”というか、そういう世界」とポジション獲りへ強い意欲をにじませた。

 開幕まで残り10日あまり。「シーズンは長いので、具体的にスケジュール、日時は決めてないですけど、一日でも早くいい状態を皆さんに披露したい」と本人は慎重に言葉を選ぶ。小菊監督は「100%になったと私がジャッジした時に試合に出します。(そのタイミングが)もし開幕戦であれば起用します」と方針を明言。インサイドハーフ、トップ下が有力で「“アタッカー真司”として、期待しています」と躍動する姿を思い描いた。

 6日に大阪入りした香川はテレビのスポーツニュースで野球に多くの時間が割かれている状況を改めて認識。「(欧州と)文化の違いを感じた」という一方で気合が入った。「負けじとサッカーも皆さんに知ってもらえるように、盛り上げられるように日々練習していきたい」。桜色に染まったスタジアムで結果を残すことしか、今の香川の頭にはない。(北野 将市)

 <香川に聞く>――チームに合流し練習を終えた感触は?
 まず日本でプレーするのは久しぶり。まだ住まいも決まっていないし、そういうところから慣れたい。トレーニングも同様で新しいチームで練習も雰囲気も違う。徐々にフィットしていきたい。

 ――開幕まで、どう調整を進める?
 自分の体と向き合いながら一日でも早く、いい状態にもっていけるようにベストを尽くしたい。体がいい状態だと感じるのは、きっと新しい環境でフレッシュな状態にあるから。これから疲労も出てくるので、謙虚にやっていきたい。

 ――手術した足の状態はどうか。
 痛みはなくなった。ウオーミングアップしながらでも、ただ走るだけでも幸せに感じる。痛みがなく、ケガなくサッカーするというのは本当にありがたいこと。

 ――練習前には仲間へあいさつした。
 去年4月にトレーニングしたときにある程度の選手とは一緒にやっていた。ただ今回は立場が違う。セレッソの選手としてプレーするので、そこは自分自身がうまくスイッチを入れなきゃいけない。そういう緊張感はこれから重要になる。

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