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【一問一答】C大阪復帰の香川真司が記者会見「横一列で競争」

[ 2023年2月5日 13:41 ]

<香川C大阪復帰会見>森島・C大阪代表取締役社長(左)にユニホームを手渡される香川(撮影・久冨木 修)
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 古巣のC大阪へ12年半ぶりに復帰が決まった元日本代表MF香川真司(33)が5日、東京駅直結の「YANMAR TOKYO」で午前11時から記者会見を行った。以下は会見の一問一答。

【香川】
 みなさんこんにちは、香川真司です。このたびはセレッソ入団記者会見にお集まりいただきありがとうございます。短い時間ではありますが、今の自分の思いをお話できたらと思っておりますのでよろしくお願いします。

【森島寛晃社長】
 皆さんこんにちは、セレッソ大阪の森島でございます。本日は急なご連絡の中、記者会見をすることになりましたけども、大変多くのメディアの皆さまにお集まりいただきまして、大変感謝しております。ありがとうございます。改めまして先ほどもご紹介がありましたが、12年半ぶりに香川真司選手がJリーグの舞台、セレッソ大阪の選手として復帰することになりました。Jリーグの舞台でこれから、セレッソのユニホームを着てどういう活躍をしてくれるか、またチームを勝たせてくれるか、そういったわくわく感を非常に持っております。Jリーグを盛り上げてくれるように頑張ってほしいなと思っております。

【代表質問】
 ――このタイミングでJリーグ、C大阪へ復帰を決めた理由は。
 まずはタイミングとしては、やはり2022年のW杯が終わり、自分の中ではそこまでヨーロッパでやるというのは決めていて、その後は自分の中でどう感じるか、そういうものを非常に大事にしていた。その先はあまり考えていなくて、ちょうどそのタイミングで手術をしたりして、リハビリをしながらこの先のことを考える時間が非常にあった。いろんなことを考えた中で、このタイミングがベストだなと思ったので決断しました。

 ――現在の監督はC大阪へスカウトしてくれた小菊昭雄氏。監督、選手の関係で一緒にプレーすることへの思いは。
 小菊さんとは長い関係性を築いていますので、そういう意味ではファンの皆さんだったりいろいろ思うところはあると思うんですけど、今改めて感じることは選手と監督の関係、それはどこのクラブでも代表でもそうですけど、その関係性は変わらないのかなと。選手と監督ということでそれ以上はないですし、それは自分自身も改めて頭に入れながら、来週、週明け合流できる日に備えていきたいなと思っています。

 ――背番号8が発表された。セレッソ大阪で背番号8でプレーする思いは。
 セレッソにとって背番号8は非常に歴史のある、森島さんが背負われていて、僕自身も背負わせていただき、このタイミングでこの背番号を背負わせていただくことは非常に光栄なことでありますし、その意味というのは自分の中でも大きく理解しているので、それを背負いながら戦えることを喜びに変えるだけかなと。日本代表でも背番号10をつけさせていただいたり、いろんな場所でいろんな番号を経験させていただいている中で、感じる重みは非常にありますけど、まずは自分自身が自分らしくその番号を大きなものにしていければいいかなと思います。

 ――香川選手とプレーすることを楽しみにしている選手も多い。自身の何をこのチームに還元したいか。
 還元すること、経験を伝えることっていうのは、正直あまり考えていないといったら語弊があるかもしれないですけど、やっぱり僕自身は今の自分の持っているものをピッチの上で発揮する、日々のトレーニングの中で証明し続ける、それはずっと変わらず続けているシンプルなことだと思いますし、まずは僕はそこを誰よりもやり続けなきゃいけないと思ってるし、その中で経験であったり自分が得たものの中でコミュニケーションは取っていけるのかなと思ってますけど、まずやらなきゃいけないのはピッチの上で、今もそうですけど言葉でしゃべるより、グラウンドの上で毎日みんなと一緒に目標に向かって切磋琢磨しながら戦い続けていきたいなと思いますし、それが自分の頭の中で一番最初にきてるもの。その中で、プラスアルファというところでコミュニケーションを取りながらやっていけるのはいいかなと思いますけど。まずは僕が18歳であろうが、今は33歳ですけど、横一列で競争は競争なので、そういう厳しさは僕自身も経験しているし、年齢は関係ないというのはこのサッカー界ですごく感じているところなので、だからこそ自分もこれからもっと飛躍したいですし、成長していきたい気持ちが非常に強いので、それを日々のトレーニングの中でお互いを高め合いながら成長していきたいと思います。

【森島社長】
 ――改めて、香川選手に期待することは。
 今、香川真司選手が言葉で述べたように、何よりもピッチに立って、チームを勝たせて、勝利に向かってやっている姿というものが、チームのみんなにもそうですし、Jリーグ全体にもその姿というものをしっかり示してくれるというふうに思っています。何よりも彼がやっている姿、トレーニングもそうですし、試合もそうですし、そういった姿をぜひ皆さんに見ていただきたいと。それがチームの大きな力になる。そこに大きく期待をしています。

【香川】
 ――チームの目標はリーグ戦3位以内、タイトル獲得。今後成し遂げたいことは。
 クラブの目標がトップ3とタイトルということで、小菊さんになられてから1年半、着々とステップアップしていますし、その中で目標設定もだんだんと上がってきている。その考え方に対しては自分自身も非常に共感していますし、間違いなく今年は去年よりいい成績を残せると信じていますし、そのベースであったり戦い方というのは、自分自身も去年のサッカーを見させてもらったりしながら、そこに自分がどう加わって、また新しいものを生み出していけるか、そういうイメージを日々している段階。その中で掲げている目標を達成したいですし、プラスアルファ、来年、再来年、もっともっと僕たちがチームとして大きく飛躍していけるように、そういう意味では今年1年は非常に重要な1年になる。選手はそこまで替わっていないので、ベースというものはできあがっていると思いますし、監督が伝えて、選手がピッチの上で証明していると思いますので、僕自身もまずは適応して、戦い続けていきたい。シーズンは長いということで、僕自身にとって夏場は12年半ぶり。そこに関しては不安な気持ちは正直ありますし、しっかりと準備していかないといけないなという気持ちは非常に強いので、それは過去にヨーロッパから日本に帰ってきた選手含めて、いろんなところでそこは難しいというのは聞いていますし、タフな戦いになると思いますけど、しっかりと1年を見通して、準備していきたいと思います。(少し時間を挟み)せっかくなんでね、まだ質問とかある方、こんなに集まっていただけているんで、受け付けられる範囲で答えていきたいと思いますけど。

【個別質問】
 ――W杯終了後の手術はJリーグ復帰を見越してのことだったのか。
 そこに関しては、セレッソに入る前提でというのは考えていませんでした。ただ単に足の故障の中でオペをするという決断に至ったわけで、その先に関しては特に何も考えてはいなかったので、リハビリをしながらベルギーに戻る中で今回の決断に至りました。

 ――どこのポジションに入るかが注目を集めている。希望は。
 ポジションに関しては、基本的にはあまり意識していなくて、監督が求めるポジションを僕自身は準備をしていきたい。チームとして築き上げている今のベースがありますから、その中にどのポジションで自分がフィットするのか、そこに関しては練習したりコミュニケーションを取りながら進めていけたらいいなと思っていますので、僕自身はさっきも言ったようにどこでも、監督の求めるところ、プラスその中で自分の特長、それをわかってくれている監督でもあるので、そこに関してはコミュニケーションをとりながら、上積みできると自分自身は確信しているし、ピッチの中でどうやってチームとしてフィットできるかという状況につなげられるかというのは、練習の中で積み上げていかなければいけないのかなと思っています。

【森島社長】
 今ポジションの中で、ディフェンスと言われたらどうしようかと思っていました(笑)。(香川はこの日一番の笑顔)

【香川】
 ――12年半ぶりに復帰するJリーグの印象、対戦が楽しみなクラブや選手は。
 Jリーグは基本的にはずっと試合は見ていた。ここ1、2年の話ではないです。移籍をしてからもJリーグの試合見るの好きで、よく見ていた。その中で競争力、サッカーのインテンシティーは非常に上がっているなと感じていますし、ただやっぱり映像で見るのとやってみるのはまったく違うので、正直そこに関しては試合をやってみないとわからないと思います。どのチームとも対戦したいですし、誰かとかどのクラブというのは申し訳ないですけどないですね。どのチームとの対戦も楽しみというか、非常にタフな試合になるのかなと思っていますので。特にアウェーというのは、今までヨーロッパでは特に難しいものでしたけどきっと日本でも変わりはないと思うし、そういうものを自分の中でも楽しみにしながら戦っていきたいと思います。

 ――自身の役割や立ち位置は(前回在籍時と)変わるか。
 僕は別に、変わらないと思っている。サッカーに集中したいですし、そこで自分のプレーで目立って評価されたい。もちろん自分の過去に目を向けるところだったり、そこから得る期待というものがたくさんあるのは理解していますけど、僕自身は今の自分自身を最大限に表現して、年齢問わずここからもっともっと成長していきたいなという気持ちが非常に強いですし、それを成し遂げられる環境にあるのかなと思っていますので、非常にわくわくしているし、何よりもグラウンドの上で評価されて、それはきっとヨーロッパでもそうですし日本でも変わらないことだと思いますので、そこでみんなにいいものを表現できるように戦っていきたいなと思います。

 ――セレッソファミリー、ファンへメッセージを。
 まずセレッソに関わる全てのファン、サポーター、皆さんと一緒にこれから一丸となって戦っていきたいなと思っています。これからJリーグに戻るということで、ホーム、アウェー問わずたくさんのファン、サポーターの皆さんと一緒にグラウンドの上でお会いできる日を非常に楽しみにしていますし、僕自身はもちろんプロサッカー選手として、プレーヤーとしてピッチの上で自分の持っているものを全て表現できるように、結果として常に勝利を求められるように、表現できるように頑張っていきたいと思いますので応援よろしくお願いします。今日はありがとうございました。

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2023年2月5日のニュース