浦和DF酒井宏樹　“スコルジャ効果”で3アシスト躍動　沖縄合宿最終日、鳥栖と練習試合

沖縄合宿最終日の1月29日に鳥栖と練習試合を行い、3アシストを記録。右は鳥栖FW富樫敬真
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　浦和は沖縄合宿最終日の29日に鳥栖と練習試合（45分×3）を行い、日本代表DF酒井宏樹（32）が3アシストの活躍を見せた。0―0の1本目の3分、1―1の同35分に高速の右足クロスでFWリンセンの得点を引き出すと、2本目の17分には再び右クロスでFW興梠のゴールをお膳立て。試合は最終的に3―4で敗れたものの、3アシストについて酒井は「練習試合なので結果には残らないですけど、FW、中盤との関係はとてもいい。続けていければ」と手応えを示した。

　酒井は21年6月に約8年間の欧州生活にピリオドを打ち、フランス1部マルセイユから電撃加入。大きな期待を背負ったが、リカルド・ロドリゲス前監督のポゼッションサッカーになかなかフィットできず、アシストもリーグ戦ではこの1年半なしと真価を発揮できずにいた。

　だが、今季から就任したポーランド人のマチェイ・スコルジャ新監督（50）がハイプレスの縦に早いサッカーを推し進めると、水を得た魚のように生き返った。この日はアシスト以外のシーンでも、パワフルなスプリントで積極的に攻撃参加。何度も決定機を演出した。

　2本目の終了間際に右太もも裏を痛めて自ら交代を申し出たが、「何日か前から痛かった。ちょっときょうはやり過ぎたかな（笑い）」と冗談交じりで振り返り「でも、大丈夫だと思います」と周囲の不安を一蹴した。

　チームはこの日で沖縄合宿を打ち上げ。今後は地元に戻って2月18日のFC東京とのJリーグ開幕戦へと仕上げていくことになる。W杯カタール大会でも活躍した右サイドバックは、「開幕にいい形でつなげていけるように」と先を見据えていた。