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横浜FC・MF新井瑞希 J1定着へ“異色の経歴”持つ男がけん引

[ 2023年1月29日 04:40 ]

2月17日開幕 J1注目の新戦力

ポルトガルの武者修行を経てJ1に初参戦する新井瑞希 
Photo By スポニチ

 Jリーグは来月17日に23年シーズンが開幕する。スポニチでは連載でJ1全18クラブの担当記者が注目選手を紹介。第1回はJ2降格から最短復帰を果たした横浜FCから、完全移籍で加入したMF新井瑞希(25)をピックアップ。ポルトガルでの武者修行を経て加わった屈指のドリブラーが、初参戦のJ1で真価を見せる。

 新井が背番号を41にしたのは直感、だった。好きな10は先に埋まっていた。誕生日は4月14日。14を反対にした数字にピンときて決めた。新天地に横浜FCを選んだのは確信、だった。昨夏、東京Vからポルトガル1部ジル・ビセンテに期限付き移籍。加入時の強化担当や指揮官らがクラブを去り、退団を模索する中、国内外から複数のオファーが届いた。熟考の末に「自分の力を発揮できる」と選んだ。

 「狭いスペースでのボールタッチで相手の逆を突く」ドリブルを武器に、自身の道を切り開いてきた。経歴は異色。高校卒業後はいきなり海を渡り、当時元日本代表MF本田圭佑が経営参画していたホルン(オーストリア)でプレーした。海外は2度、さらにJ3、J2も経験しているが、唯一、J1だけは経験がない。

 「今年は横浜FCさんのために、ゴールとアシストで数字を残すことを一番に考えている」。いずれはまた欧州に渡りたいという夢を抱くが、まずはクラブでのパフォーマンスに集中。「もし今年、20点、30点取ったら(また海外から話が)来るかもしれない。それくらいのモチベーションでやる」。J1定着、そして26年までに初タイトルへ。クラブが描く成長曲線の先頭を、新井が走っていく。

 ◇新井 瑞希(あらい・みずき)1997年(平9)4月14日生まれ、埼玉県出身の25歳。柏ジュニアユース、浦和ユースを経て16年にホルンに加入。17年9月にJ3相模原、18年にJ3富山に移籍。19年8月からJ2東京Vでプレー。昨夏ジル・ビセンテに期限付き移籍。今季完全移籍で横浜FCに加入。1メートル70、64キロ。利き足は右。

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