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札幌・ペトロヴィッチ監督が愛弟子の森保監督にエール「戦術では優位に立てる。自信持てるかが鍵」

[ 2022年11月11日 04:30 ]

愛弟子の森保監督に期待を寄せたペトロヴィッチ監督

 札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督(65)が愛弟子の森保一監督(54)率いる日本にエールを送った。ペトロヴィッチ氏が広島監督時代にコーチとして支え、同氏退任後は後任として広島を指揮したのが森保監督。W杯では強豪ドイツ、スペインと対戦するが、J1通算228勝の名将は“勝機あり”と分析した。

 17年間、日本で指揮を執るペトロヴィッチ氏は森保ジャパンを高く評価している。指摘するのは選手の質だ。

 「今回の代表は過去と比べて質の高い選手が一番そろった。海外で活躍する選手が多く、各国リーグにレギュラーとして出ている」

 特にドイツ1部リーグで主力が活躍していることがドイツ戦で有利に働くという。

 「遠藤や鎌田は日々戦い、得点も決めている。吉田、板倉も力を証明している。ドイツ代表の選手と対等に戦っている。ドイツを格上と見なくていい」

 ドイツはW杯4度優勝の強豪。Bミュンヘンなどで活躍するタレントがそろう。「フィジカルが強く規律が取れたチーム。運動量、体の強さ、それを生かしたセットプレー、強いメンタリティーがある」と分析しつつ「日本はモビリティー(機動性)、連動性がある。ドイツに対して強さを発揮できる。五分五分か、あるいは少し長くボールを持てるかもしれない」と戦術で優位に立てると断言した。

 その上で勝敗を分けるのは精神面だときっぱり。「弱気になれば食われる。恐れる気持ちが一番の敵。プレッシャーの中でどれだけ自信を持って戦えるか」と金言を授けた。

 スペインについては「しっかりとボールをつなぐチーム。ボールを奪った後にスペースが生まれやすい。どういう形で守り奪って、攻撃につなげるか。攻守の切り替えが重要になる」と攻略ポイントを挙げた。

 大舞台に挑む愛弟子「ぽいちさん」にエールも送る。「ぽいちさんは物事をよく考えて行動するタイプ。素晴らしい判断を重ねてきた。W杯というトップ・オブ・トップの戦いは簡単ではないが、ぽいち監督が素晴らしい結果を残せるよう心から応援している」

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2022年11月11日のニュース