×

【Jトピ~データで読み解く】得点王争う清水サンタナに川崎F家長…今季Jを象徴する個性派レフティーたち

[ 2022年10月26日 04:30 ]

清水・サンタナ
Photo By スポニチ

 左利き選手として長くJリーグを代表する存在だったJ2横浜FCのMF中村俊輔(44)が今月、現役引退を表明した。そこで試合の少ない今週は、今季J1で特に活躍の目覚ましい左利きの選手に注目した。

 今季J1の全得点のうち左足によるものは196点、右足は351点。両足合計に占める左足率は約36%になる。左利きの比率が人口の約1割とされることを考えると、左足のゴールは日常感覚よりも多いと言えそうだ。

 今季左足での個人最多得点は8点で、清水FWチアゴ・サンタナと名古屋FWマテウス・カストロが並ぶ。プロフィルが当初の左利きから「両利き」に変わったサンタナは、22日の磐田との静岡ダービーでも左足で先制点を挙げ、リーグ最多の13得点。残り2試合で2位以下に2点差をつけ、クラブ初の得点王に大きく近づいた。

 マテウスは5月3日の京都戦で決めたFK弾を含め、今季の全得点を左足から挙げている。今季直接FKを決めた選手はマテウスを含めて1点ずつ9人おり、左足での得点は浦和MFダヴィド・モーベルグ、札幌DF福森晃斗、広島MF野津田岳人、鳥栖MF堀米勇輝を合わせて5人。右足の4人を上回る。

 川崎Fで主に右FWを務める36歳のMF家長昭博は、左足で3位タイの7得点。他に右足3点、ヘッド1点で、11得点はシーズン2桁得点の日本人最年長記録となった。クロスは左足が51本、右サイドを走りながら上げられる右足も22本。両足を使えることが武器の一つとなっている。

 左足からのクロスの最多はC大阪の左サイドバックを務めるDF山中亮輔で、出場23試合で計93本を上げている。左足クロス90本で4位の福岡MFジョルディ・クルークスは、逆の右足からのクロスも54本。家長と同様に、どちらの足からもチャンスをつくれる選手の筆頭と言える。

 左利きの選手には、右利きとはまた違う独特のリズムがある。個性派ぞろいのレフティーたちが、シーズン終盤もピッチで躍動しそうだ。(データ提供・データスタジアム)

続きを表示

この記事のフォト

2022年10月26日のニュース