神戸３連勝だ12位浮上　J１残留へ前進　大迫W杯代表入りへアピール

明治安田生命J1第31節   神戸1-0福岡 （ 2022年10月1日    ベススタ ）

　各地で8試合が行われた。神戸は敵地で福岡を1―0で下し、3連勝で12位に浮上。J1残留に前進した。FW大迫勇也（32）が半年ぶりにフル出場し、決勝点を呼び込むなど存在感を発揮。来月1日に迫るW杯カタール大会のメンバー発表を前にコンディションを上げてきた。

　半端ない男の面目躍如だ。8月13日の札幌戦以来5試合ぶりに先発した大迫が低迷するチームを救った。前半21分、GKからのロングボールをペナルティーエリア手前で足元に収め、左サイドのMF汰木へ展開。そこから上がったクロスにDF小林祐が頭を合わせて先制した。吉田監督は「チームに力を与えてくれた」と大迫の存在感の大きさを語った。

　終了のホイッスルが鳴るまで守備にも積極的で、4月10日のC大阪戦以来となるフル出場を果たした。「やっと痛いところがなくなった。これからですね。遅いですけど」。慢性的な足の故障で不本意なシーズンを過ごしてきたものの、ようやく全快を宣言した。

　W杯メンバー発表まで残り1カ月。「もちろんW杯は僕の中で大きい大会だが、目の前の試合をやることが何よりも大事。しっかりと休めたので、ちょっと仕事しないといけないかな」。残留確定が最重要課題のチームにとって「体は徐々に締まってきた」という大迫の言葉は頼もしく聞こえたはずだ。