×

ボーフム浅野 右膝負傷交代で代表ピンチ、麻也「待望」シャルケ初勝利も森保JAPANは「大変」

[ 2022年9月12日 04:00 ]

ドイツ1部   シャルケ3ー1ボーフム ( 2022年9月10日 )

<シャルケ・ボーフム>前半、負傷し交代するボーフムの浅野(中央)
Photo By 共同

 ドイツ1部シャルケの日本代表DF吉田麻也(34)は10日、ホームのボーフム戦にフル出場し、チームの3―1勝利に貢献した。チームは開幕6戦目にして今季初勝利。新加入の吉田にとっても、うれしい初白星となった。一方、ボーフムの同FW浅野拓磨(27)は開始直後に右膝を負傷し、前半4分に交代。今月末には日本代表戦も控えており、負傷箇所の状態が気にかかる。

 吉田にとって待ちに待った瞬間が訪れた。今季イタリア1部のサンプドリアから加入。開幕から定位置を確保し、堅実なプレーを続けてきた。なかなかチームとして勝利をつかめなかった中で開幕6戦目にして今季初勝利。この日で6戦連続フル出場となった背番号4は「待望だねえ。これでプレッシャーも和らいだ」と喜んだ。

 加入約1カ月で、状態も右肩上がりだ。経験豊富な吉田にとっても、新しい環境で迎えるW杯イヤーでの移籍は、新たな挑戦だった。その中でもベテランらしく、試合を重ねるたびに調子を上げており「状態もまあまあ良くなってきた」と表情も明るい。

 一方、森保ジャパンにとっては心配なシーンもあった。浅野が前半4分に右膝をひねって途中交代。日本代表はドイツ・デュッセルドルフで今月23日に米国代表、同27日にエクアドル代表と親善試合を行う。W杯メンバー発表前最後の強化試合で、前回18年W杯直前にメンバー落ちした浅野にとっても最後のアピールチャンスだ。

 それだけに吉田も「(代表の)FWはケガ人ばっかりなのに、またケガ人が出たら大変」と心配顔。自らの経験から「ちょっと時間はかかる。(今月の代表招集は)微妙なライン」との見通しを示し、浅野本人には「最初の応急処置が大事なんでしっかりケアをするように」と伝えたという。代表2選手の明暗がくっきり分かれた一戦。浅野は今後の回復具合が心配だ。

 《古橋、西村に続きFW陣相次ぐ故障》日本代表に故障者が相次いでいる。DFでは酒井が8月のACL出場後に右ふくらはぎの肉離れが判明し離脱。FWは大迫がコンディション不良でACL大会途中から欠場が続く。古橋は3日に左肩を負傷して交代し、6日の欧州CLは途中出場。7月のE―1選手権に出場した西村は、10日に左足首を踏まれて途中交代した。

続きを表示

この記事のフォト

2022年9月12日のニュース