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フライブルク・堂安 延長劇的決勝FK弾!新天地でいきなりの大仕事

[ 2022年8月2日 04:30 ]

ドイツ杯1回戦   フライブルク2ー1カイザースラウテルン ( 2022年7月31日 )

相手と競り合う堂安(右)(ロイター)

 ドイツ杯は7月31日に各地で1回戦が行われ、PSVアイントホーフェン(オランダ)からフライブルクに加入した日本代表MF堂安律(24)は、移籍後初の公式戦で決勝点を奪った。先発した2部カイザースラウテルン戦で、延長後半6分に直接FKを決めて、2―1での逆転勝利に大きく貢献した。また、シャルケのDF吉田麻也(33)とボルシアMGのDF板倉滉(25)も新天地デビューを勝利で飾った。

 名刺代わりの一発となった。堂安がデビュー戦で大仕事。2部のチーム相手に先制を許して苦しみ、1―1に追いついて突入した延長の後半6分だった。ゴール正面の直接FK。左足で狙った会心のコントロールショットがゴール右隅へ吸い込まれた。劇的な決勝弾でいきなりアピールに成功。「チームが勝ててよかった」と安堵(あんど)した。

 他にもキッカーの候補はいたが、「位置的に自分が蹴った方が確率が高いと思った。チームのためにベストな選択をした」という。日本代表では7月19日のE―1選手権・香港戦で名古屋のMF相馬が約3年ぶりに直接FKを決めたが、ドイツの地から堂安もプレースキッカーとしてのアピールに成功した。

 現地キッカー誌は「セットプレーのエキスパート」と評価。南西ドイツ放送(電子版)は「堂安の魔法の足で打ち勝つ」との見出しの記事で「PSVから獲得した日本人によってセットプレーの攻撃にさらなるオプションを手に入れた」と報道。フライブルクは昨季セットプレーからリーグトップの24得点を挙げており、チームの長所の強化となる堂安に大きな期待を寄せた。

 堂安にとっては20~21年のビーレフェルト時代以来、ドイツでのプレーは2シーズンぶりとなる。6日にはいよいよアウクスブルクとの一戦で1部リーグが開幕。クラブ公式ツイッターも「夢のようなゴール」と興奮気味に称賛した一撃から、W杯イヤーにして欧州6年目のシーズンが始まった。

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2022年8月2日のニュース