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城彰二氏 98年フランスW杯「カズ落選」の衝撃事実を告白 自らの落選覚悟もまさかの展開に…

[ 2022年7月13日 19:44 ]

城彰二氏
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 サッカー元日本代表の城彰二氏(47)が13日、自身のYouTubeチャンネル「JOチャンネル」を更新。1998年フランスW杯の直前合宿中に、現在はJFL鈴鹿に所属するカズこと三浦知良(55)がW杯メンバーから落選した衝撃を回顧した。

 当時、フランス・ニヨンで約1カ月の合宿をしていた日本代表からは、3人だけ本戦のメンバーから外れるという状況だった。

 「俺は諦めていた。選考から3人漏れる中に絶対入ると思っていた。FWは多かったし、ゴンさん、カズさん、呂比須さん、岡野君、俺。5人いたらW杯3戦以上戦っていく中でいらない。岡野君は一つ武器がある。やっぱりスピードあるし。俺はスピードないし、どっちかと言ったらポストプレー。ポストプレーは呂比須さん、ゴンさんもできるし、俺が一番外れる可能性が高いって、みんなで話していた」

 すると合宿が後半にさしかかった頃の午前練習が終わった時だった。宿舎に戻り、チーム全員で集まる昼食会場で“事件”は起こった。カズと、北澤がなかなか食堂に姿を見せなかったのだ。すると遅れて到着した岡田監督から衝撃の事実が告げられた。

 「W杯のメンバー今、(報道陣に)発表してきました。外れるのは、まずはカズ」

 「はっ、何言ってんの?って」と怒りに近い感情をあらわにした城氏。続いて北沢と市川の落選も発表された。落選を覚悟していた城氏は「カズさんは絶対外れないってね。コンディションあんまり良くなかったけど、絶対的なエースだったから。俺もずっと憧れの兄貴分の選手だったから」とさすがにショックを隠し切れないでいた。落選の3人はそのまま帰国するか、帯同メンバーとして練習に参加するか選択できたものの、カズと北沢は帰国した。現地に残って帯同してほしかった城氏は、W杯後にカズに直接「カズさんいなくてどうすんだよって」と伝えたそうで、するとカズからは「魂は置いてきたって言われた」と当時を振り返っていた。

 ただ、今回のカタールW杯ではそうしたドラマはなさそうだ。11月開催のためリーグ戦開催中ということもあり合宿が組めない。それだけに森保ジャパンが個人戦術になっていると感じている城氏は「早く発表した方がいい。選ばれた人は落ち着いて、ここからどう積み重ねるか考えられる。方向性を見せられれば選手たちも分かりやすいかなって気がする。7月半ばぐらいに発表した方がいい」とチーム戦術を浸透させるためにも城氏は早期のW杯代表メンバーの発表を切望していた。

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