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【Jトピ~データで読み解く】福岡FW山岸 2戦連続1―0決勝弾の必然 リーグ最少失点に前線から寄与

[ 2022年7月13日 06:30 ]

J1史上初の記録達成を目指す福岡・山岸祐也
Photo By スポニチ

 今季のJ1で最少失点と堅守が光る福岡は2試合連続で1―0勝利と堅実な試合運びを見せている。ともに決勝点を挙げたのがFW山岸祐也(28)。J1開幕から30年の歴史の中で誰も達成していない、シーズン3戦連続1―0決勝弾にあと1に迫っている。(記録課)

 16年に群馬でデビューした山岸は岐阜、山形、福岡とJ2クラブを渡り歩いた。チームが昇格した昨季にJ1デビューし、今季は開幕から主力として全試合に出場している。

 10日の京都戦では前半6分、CKのこぼれ球をファーサイドで、右足ダイレクトで決めて2戦連発。2試合連続で1―0勝利の決勝点を挙げる活躍を見せた。これで得点をチーム最多の6とし、すでに昨季のチーム最多だった5点を上回った。4月の京都戦、6日磐田戦に続き1―0での決勝点はリーグ最多の3度目。今季先制した試合の無敗(6勝2分け)に貢献している。

 1メートル83の長身を生かした空中戦やポストプレーが魅力で、京都戦では全選手最多タイの空中戦6勝とフィジカルの強さを発揮。今季、敵陣での空中戦54勝は全体4番目とトップクラスだ。足元の技術も高く、試合の組み立て役も担う。空いたスペースを狙うスルーパスはFWではトップの65本。全体でも4番目で攻撃のアクセントを生み出している。

 実は守備でも高い数値を残している。前線からプレッシャーをかけ続け、タックル奪取23回はFW最多タイ。アタッキングサード(ピッチを3分割した最も敵陣側)でのタックル奪取10回は全選手の中で最も多く、唯一の2桁と献身的に動きボールを奪っている。

 福岡のJ1シーズン日本人最多得点は97年FW上野優作、11年FW岡本英也の8。さらに得点を伸ばし、96年MFトログリオの10点のチーム記録更新にも期待がかかる。

 次戦は16日、敵地での湘南戦。3戦連続1―0での決勝弾はシーズンまたぎでの01~02年清水FWバロンのみ。同一シーズンではJ1史上初となる記録達成となるか。(データ提供・データスタジアム)

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2022年7月13日のニュース