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W杯日本第2戦の相手はコスタリカ 森保監督「間違いなく強い」14年8強入りしたライバル最大警戒

[ 2022年6月16日 04:30 ]

取材に応じる森保監督
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 W杯カタール大会予選の大陸間プレーオフは14日、カタールのアルラヤンで行われ、コスタリカ(北中米カリブ海)がニュージーランド(オセアニア)を1―0で下し、3大会連続6度目の本大会出場を決めた。出場32カ国の最後の切符を獲得したコスタリカは1次リーグE組に入り、11月27日の第2戦で日本と顔を合わせる。日本代表の森保一監督(53)は15日、大阪市内で取材に応じ、警戒感を示した。

 日本がW杯1次リーグで戦う相手が出そろった。コスタリカには18年9月11日の就任初戦で3―0と快勝しているが、森保監督は「代表監督になって初めての試合では勝ったけど、非常に身体能力が高く、かなり手ごわい相手。強固な守備から攻撃に移る。難しい試合になる」と堅守速攻型で戦いにくい相手と分析。「ドイツとスペインだけが格上と考える方がたくさんいると思うが、間違いなくコスタリカは強い」と最大限の警戒感を示した。

 FIFAランキングは23位の日本より低い31位にとどまるコスタリカだが、W杯の実績では日本を上回る。大旋風を起こした14年ブラジル大会では初の8強入り。オランダとの準々決勝はPK戦までもつれ込むなど4強目前まで迫った。

 当時の主力選手の一部は健在でニュージーランド戦にも出場したGKナバス、MFボルヘス、MFルイス、FWキャンベルはいずれも国際Aマッチ100試合以上の出場歴を誇る。シュートストップに優れた守護神ナバスは強豪パリSG所属で、かつてはRマドリードでもプレー。欧州チャンピオンズリーグ制覇など勲章も多い。

 森保監督は注意すべき選手としてナバスを挙げ「世界トップクラスの経験を持っている選手。こじ開けていくのは本当に大変。分析してどう攻略した方が良いか考えなければいけない」と話した。

 ナバスを軸に堅守を誇るコスタリカは北中米カリブ海最終予選で14試合8失点。ニュージーランド戦は4バックでスタートしたが、相手に押し込まれる展開を受けて後半開始から3選手を交代し、W杯過去2大会で基本とした5バックに切り替えてしのぐなど、守備時の対応力が高い。

 初の8強進出を目指す日本は、2位通過した前回ロシア大会1次リーグと同じ勝ち点4は欲しい。ドイツ、スペインとの力関係を考えると、コスタリカは何としても勝ち点3を奪いたい相手であることは間違いない。森保監督は「我々が持っている力を出し切れば勝てる相手だと思うし、勝ち点3をつかみ取れるように準備しなければいけない」と改めて強い決意をにじませた。

 ▽コスタリカの14年W杯 1次リーグはW杯優勝経験がある3カ国と同じ死の組で1弱とみられていたが、初戦でウルグアイに3―1で逆転勝ち。続いてイタリアを1―0で破り、イングランドと0―0で引き分けて1位突破する番狂わせを起こした。ギリシャとの決勝トーナメント1回戦は延長1―1からのPK戦を5―3で制して初の8強入り。準々決勝オランダ戦では延長0―0からのPK戦に3―4で敗れたが、PK戦は記録上では引き分け扱いのため大会を通じて2勝3分けの無敗。GKナバスは終盤3試合で続けてマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。

 《対戦国にスターGKぞろい》パリSGのナバスを擁するコスタリカが勝ち上がり、日本はいずれもスターGKを抱えるチームとの対戦になった。ドイツのノイアーは14年W杯優勝を支え、Bミュンヘンでも不動の守護神。スペインはビルバオのシモンが定位置を確保しているが、マンチェスターUのデヘアが健在だ。デヘアは今年に入って代表招集を外れ、W杯メンバー入りは不透明な状況だが、実績豊富なGKがそろうグループで、攻撃の精度アップは必須といえる。

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