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川崎F 勝利も他組の結果で1次L敗退決定 アジア制覇の悲願ならず鬼木監督「自分の力不足」

[ 2022年4月30日 23:12 ]

ACL1次リーグI組   川崎F1―0広州FC ( 2022年4月30日    ジョホールバル )

広州FC戦を見つめる川崎F・鬼木監督
Photo By 共同

 川崎Fのアジア制覇の夢が、早々に散った。ACL1次リーグの最終戦が30日に各地で行われ、I組の川崎Fは前半14分のFW知念慶(27)の決勝点で広州FC(中国)に1―0で勝利して勝ち点を11に伸ばしたが、同組の勝ち点10同士の戦いでジョホールDT(マレーシア)が蔚山(韓国)に勝利したことで首位浮上はならず、2位が確定。その後、2時間遅くキックオフしたG組のパトゥム(タイ)―全南(韓国)が0―0で終わった時点で2位の成績上位3チームに入れないことが決定し、敗退が決まった。

 試合が終わった時点では、同時刻開催のジョホールDT―蔚山戦は1―1のスコアだった。そのままいけば両者を上回って川崎Fが逆転で首位突破だったが、後半アディショナルタイムのラストプレーでジョホールDTが勝ち越し、川崎Fの首位突破はあと一歩で消えた。さらに他組の結果で2位突破の道も断たれ、97年に日本代表がW杯初出場を決めた「ジョホールバルの歓喜」の地で無念の敗退。鬼木監督は「1位にならないと突破は難しいと思っていた。自分の力不足を感じています」と肩を落とした。

 敗れて首位から陥落した前節の蔚山戦から先発9人を替え、若手主体で前回8―0で勝利した相手に向かった。右足を痛めたチャナティップの負傷交代直後に決勝点を奪った知念は「他力だったが、勝てばグループステージ突破の望みが残る試合だった。早い時間に得点を取って、自分たちのペースで試合を進めようという狙いで入った」と回想。「ACLは1試合1試合が厳しい試合だった。チームとして総力戦でできる限りのことは尽くしたが、悔しい結果になった。この悔しさはJリーグで晴らしたい」と口にした。

 今大会では初めてACLを経験する選手も多かった。18日の広州FC戦戦でプロデビューし、この日はフル出場した左サイドバックの大卒新人、松井は「海外の選手と試合ができるのはこの大会しかない中で、アウェーに乗り込んでの試合は難しいものがあった。また出場できるように、日本に帰ってチーム全体で頑張っていきたい」と誓った。帰国後は国内タイトルへと切り替えていく。
 

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