札幌の42歳・小野伸二 現役続行、契約延長に合意 今季離脱なくピッチ内外の貢献度評価

[ 2021年11月19日 05:31 ]

来季も現役続行することになった札幌・小野
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 札幌の元日本代表MF小野伸二(42)が現役を続行し、来季契約延長でクラブと合意していることが18日、分かった。今季はJ2琉球から1年半ぶりに復帰。「天才」が来季も赤黒のユニホームを身にまとい、クラブの悲願であるACL出場&タイトル獲得へチームを支える。

 小野は札幌では14年から19年途中までの前回在籍時を含め、初めてケガによる離脱がなくシーズンを完走しようとしている。リーグ戦ではここまで4試合の途中出場にとどまっているが、卓越した技術は健在。6月9日の天皇杯2回戦・ソニー仙台戦では鮮やかな直接FKで、天皇杯最年長ゴール(41歳255日)を記録した。

 クラブはピッチ内外の総合的な貢献度を高く評価している。若手に技術や経験を伝える「お手本」であり若手主体のチームの精神的な支柱。チームは開幕戦からケガ人が多発し夏にチーム得点王(12得点)のFWアンデルソン・ロペスが抜けた中で、リーグ戦は常に中位の位置をキープ。小野が2試合先発出場したルヴァン杯も準々決勝まで進出した。

 クラブが小野に託す役割は若手の成長による「チーム力」の底上げがある。今季7得点でJトップクラスのドリブラーでもあるMF金子拓郎や、東京五輪代表メンバーから最後に落選するもフル代表経験のあるDF田中駿汰ら期待の若手が大きな成長を示した。2人と同学年のMF高嶺朋樹もシーズン前に「伸二さんからアドバイスをもらい吸収している。自分に必要なものを全て持っている」と話し、今季は開幕戦から先発出場を続けるなど成長を遂げた。

 プレータイムは減少しても現役には強いこだわりがある。同世代では横浜FCのMF中村俊輔、J2で磐田をJ1昇格に導いたMF遠藤保仁らの存在は間違いなく現役続行の刺激となっている。

 来季も札幌は選手に運動量を求めるハイプレス&マンツーマンディフェンスを継続する。ベテランの小野が出場時間を確保するのは簡単ではないが、かねて「サッカーをやらせてもらえる環境をもらえている。サッカーが好きだという気持ちが強いので情熱を燃やしてくれる」と話している。その条件が整う限りチームを現役で支え続ける。

 ◇小野 伸二(おの・しんじ)1979年(昭54)9月27日生まれ、静岡県沼津市出身の42歳。清水商から98年に浦和入り。01年に名門フェイエノールトへ移籍し、02年には日本人初の欧州リーグ制覇を経験。06年に浦和に復帰、その後はボーフム、清水などを経て14年から札幌、19年途中からJ2琉球でプレー。98年W杯に歴代最年少の18歳272日で出場するなどW杯にも3度出場。国際Aマッチ通算56試合6得点。1メートル75、74キロ。
 

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