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アーセナルの冨安「プライド見せる」W杯最終予選7日、中国戦に向けチーム合流

[ 2021年9月4日 05:30 ]

オンラインで取材に応じる冨安
Photo By スポニチ

 日本代表は3日、W杯アジア最終予選の中国戦(7日、ドーハ)に向け、チャーター機でカタール入りした。英プレミアリーグの名門アーセナルに移籍したDF冨安健洋(22)も合流。名門のプライドと移籍のため2日のオマーン戦出場回避を容認してくれた日本代表に感謝を込め、ピッチに立つ。「アーセナル冨安」が黒星発進した森保ジャパンの起爆剤になる。

 世界的名門の「誇り」を引っ提げ、ピッチに立つ。黒星発進となり、いきなり崖っ縁の状態で迎える中国戦。冨安は言う。「アーセナルの選手として見られるプライドを忘れず、しっかりプレーしなければ」。憧れだった英プレミアの舞台。移籍金は最大2300万ユーロ(約30億円)の4年契約を結んだ。30億円の真価はピッチで示す。

 「感謝」の気持ちも胸に刻んだ。2日のオマーン戦は欠場。移籍期限間際での交渉だったため、森保監督、日本協会の了承を得て欧州に残った。「それがなければ移籍はできなかった。感謝しています」。2日にはドーハ入り。陰性確認し、行動履歴アプリをダウンロードの上、早速、この日も宿舎内での調整に汗を流した。

 「正直、まさかという感じでした」。オマーン戦の結果には冨安もあぜんとした。だが、これが最終予選。試合は映像で見た。「いつもなら奪われた後、即時奪回するところを1秒くらい足が止まっていた」と言う。雨のピッチ状況もある。だがミスを恐れ、メンタルが消極的になったことが「1秒のズレ」に表れたと分析した。

 日本にとって悲劇の地でもあるドーハはこの日、気温42度。連戦、長距離移動の選手を酷暑が迎えた。東京五輪後の冨安はボローニャで途中出場が1試合のみ。「疲労はない。どんな内容でも勝ち点3を取ることが必要」と言う。万が一、連敗すれば森保監督の進退問題も浮上しかねない中国戦。アーセナルの看板を引っ提げる男のプライドが森保ジャパンを救う。

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2021年9月4日のニュース