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エリクセンのアクシデントを乗り越えたデンマークの快進撃止まる 準決勝で敗れる

[ 2021年7月8日 15:58 ]

欧州選手権準決勝   イングランド2―1デンマーク ( 2021年7月8日    ロンドン )

ファンへあいさつするデンマークの選手たち(ロイター)

 デンマークの快進撃が止まった。ロンドンでの準決勝でイングランドに延長の末に1―2で競り負け、優勝した1992年大会以来の決勝進出を逃した。

 前半30分にFWダムスゴールが今大会無失点だったイングランドから直接FK弾で先制。同39分にはオウンゴールで追いつかれ、6万4950人が観戦した敵地で苦しい戦いが続いたが、プレミアリーグのレスターで活躍するGKシュマイケルが好セーブを連発してゴールを守った。しかし、微妙なPK判定から延長前半14分に失点。フィンランドとの1次リーグ第1戦(6月12日)で司令塔エリクセンが試合中に心停止となり、ピッチ上で心肺蘇生処置を受けて一命を取り留めるハプニングを乗り越えて準決勝まで勝ち上がってきたが、同じく勢いに乗る伝統国に競り負けた。

 カスパー・ユルマン監督は判定に触れ「PKではなかったと思う。これだけ決勝に近づきながら非常に残念な負け方」と渋い表情。それでも大会を振り返り「選手たちが成し遂げてきたことは驚くべきこと。彼らには素晴らしい力がある」とイレブンを称えた。

 オウンゴールを献上したDFケアー主将は「決勝に進むことなく終わって残念。受け止めるのは難しいけど、素晴らしい“旅”だった」と胸を張った。

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2021年7月8日のニュース