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イングランド 宿敵ドイツ撃破で2大会ぶり8強入り

[ 2021年6月30日 12:04 ]

欧州選手権決勝トーナメント1回戦   イングランド2―0ドイツ ( 2021年6月29日    ロンドン )

今大会4戦目で初得点を挙げたFWケーン(AP)
Photo By AP

 イングランドがドイツとの因縁対決を2―0で制して2大会ぶりの8強入りを決めた。後半30分にFWスターリングが先制点を決めると、同41分にFWケーンが今大会4戦目で初得点。ここまで不発で重圧にされされていたエースはMFグリーリッシュの左クロスに頭を合わせ「FWとしていつも点を取ってチームを助けたいと思っている。期待と重圧の中で我々は結果を出した。みんなこの瞬間は生涯忘れないだろう」と息をついた。

 トーナメント形式でドイツ(旧西ドイツ)に勝ったのは地元開催で優勝した66年W杯決勝以来。大きなタイトルを手にしたとはいえ、その後はライバルに苦杯をなめ続けた。90年W杯準決勝に続き、96年欧州選手権準決勝でもPK戦で敗れた。当時キッカーとして失敗に終わったガレス・サウスゲート監督は「私たちが決勝にいけなかった事実は変えられないし、いつまでも心の中に残り続けるだろう」と振り返った一方で「この選手たちは新しい世代に幸福な記憶をもたらしている」とイレブンを称えた。

 直後に行われた試合の結果で、7月3日の準々決勝はウクライナとの対戦が決定。会場は初めてホームのロンドンを離れ、ローマで行われる。指揮官は宿敵撃破から気持ちを切り替え「選手は地に足を付けている。これまの戦いぶりで自信を付けているが、目標を持って迎えた大会でまだ何も達成していない」と強調。まずは18年W杯ロシア大会に続く4強進出を見据えた。

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2021年6月30日のニュース