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なでしこ“スクランブル態勢”万全 緊急出場の遠藤が絶妙アシスト 男子高校生と練習試合

[ 2021年6月30日 05:30 ]

<なでしこジャパン・日体大柏>前半、菅沢のゴールをアシストする遠藤(撮影・篠原岳夫)
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 サッカー女子東京五輪代表が、本番想定の“スクランブル態勢”を整えた。千葉合宿中のチームは29日、日体大柏高の男子と練習試合を実施。0―0で迎えた前半22分に途中出場のMF遠藤純(21=日テレ東京V)が、絶妙な左クロスでFW菅沢優衣香(30=三菱重工浦和)の先制点をアシストした。

 前半15分すぎに起こったアクシデント。司令塔のMF長谷川唯(24=ACミラン)が熱中症とみられる体調不良でピッチ上に倒れ込んだ。試合開始直後の気温は30度近く、ほぼ無風。炎天下で過密日程の五輪本番でも想定される状況で交代したのが遠藤だった。「先発か途中かは分からないが、出た時には自分の役割を果たす」と話していたように、緊急出場にも冷静に対応し、得点に絡んだ。

 高倉麻子監督(53)は「登録は18人だが、バックアップを含めた22人で戦う」と常々、口にしてきた。後半にはMF林穂之香(23=AIK)らバックアップメンバー2人も途中起用。また遠藤をFWでも起用し、センターバックの宝田沙織(21=スピリット)を左サイドバックでもプレーさせるなど複数の位置で選手を試した。

 五輪初戦まで1カ月を切り、残す国際試合は来月14日のオーストラリア戦(サンガS)のみ。全員が万全で臨めることが理想だが、有事に備えた控え選手の躍動、ポジションの柔軟性が金メダル獲得への鍵を握りそうだ。

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2021年6月30日のニュース