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後悔なし!豪州代表引退表明した名古屋GKランゲラック「さらにベストパフォーマンスを」

[ 2021年5月20日 14:29 ]

名古屋GKミチェル・ランゲラック
Photo By スポニチ

 オーストラリア代表からの引退を表明した名古屋GKミチェル・ランゲラック(32)が今後の自身への期待感を口にした。「今、代表を引退してフォーカスできるのは名古屋でのプレー。ここ2年間はベストパフォーマンスを出せているし、さらに出していく。ここからは家族と自分のプレーに集中したい」。まずは22日の敵地・徳島戦で今季13試合目のシャットアウトを目指す。

 ドイツ1部ドルトムントに所属していた11年3月に初招集。13年10月の親善試合フランス代表戦でデビューを果たし、14年W杯ブラジル大会のメンバー入りも果たした。国際Aマッチ通算8試合出場のみだが、控えGKとしての地位を確立。22年カタールW杯を目指すオーストラリア代表にとっても貴重な人材だったが、最も大きかったのは新型コロナによる家族への影響だった。

 「新型コロナで世界中が難しい状況にあり、その中で豪州から親族とかが来るのは難しい。カタールW杯を考えると今後18カ月間、数多くのアジア予選がある。(帰国のたびに)隔離や検疫もある。彼らを置いていくのは難しい。名古屋の方々は状況を理解してくれてサポートしてくれているが、僕にとって家族が最も大事なんだ」

 20年に予定されていた国際Aマッチが開催できず、今後はハードスケジュールになるのは必至。家族を異国に残す不安、また外遠征による疲労やコンディション維持にも懸念が残る。引退表明時は多くの人からの連絡でスマートフォンが繋がりにくい状況になるなど大きな驚きを持たれたが「正しい選択だったと思う」と後悔はない。

 「徳島は勝利に飢えたハングリーなチームだ。GKにとってはチャンス与えない、シュートを打たせない守備を構築したい」。クラブに専念した守護神が、首位・川崎F追撃の機運をさらに押し上げる。

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2021年5月20日のニュース