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FC東京 五輪世代が猛アピール!田川弾!中村帆初アシスト!渡辺剛V弾!

[ 2021年3月18日 05:30 ]

明治安田生命J1第5節   FC東京3ー2湘南 ( 2021年3月17日    味スタ )

<FC東京・湘南>前半、FC東京・田川はゴールを決め喜ぶ(撮影・西尾 大助)
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 明治安田生命J1リーグは各地で9試合が行われ、FC東京はホームで湘南に3―2で逆転勝利した。前半37分にFW田川亨介(22)が同点弾を沈めると、3分後にはDF中村帆高(23)がチーム2点目をアシスト。さらに2―2の後半36分にDF渡辺剛(24)が決勝ゴールを決めるなど、東京五輪世代が躍動し、貴重な勝ち点3をつかんだ。U―24日本代表が26日と29日に強豪アルゼンチンとの試合を控える中、メンバー入りに向けて各ポジションの若手が猛アピールした。

 東京五輪出場へ、若き“青赤戦士”がA代表とU―24日本代表を兼任する森保監督に猛アピールだ。

 0―1の前半37分、「FWなので点を取らないといけない」と強い覚悟で今季に臨んでいる田川が同点弾を決めた。こぼれ球に素早く反応して味方にパスを送り、止まらずにゴール前に進入。味方のシュートを相手GKがはじいたところを詰めて右足で得点。6日のC大阪戦以来、今季2点目だ。

 22歳のアタッカーを期待する若手の筆頭に挙げる長谷川監督は「田川の得点が選手に活力を与えてくれた」とし「あれでチームの動きが良くなってきた。ゴールに勝る薬はないなと試合を見ながら思った」と目を細めた。

 田川の活躍に触発されるように、中村帆はチーム2点目を演出した。同点ゴールから3分後、左サイドの高い位置でボールを持つと中央をしっかりと確認して利き足とは逆の左足でクロス。「狙ったと言えば狙ったが、このへんだろと。そしたらうまく力が抜けていいところに飛んだ」。ブラジル人FWディエゴ・オリヴェイラの頭にドンピシャで合わせ、加入後初のアシストをマーク。さらに2―2と同点に追いつかれて迎えた後半36分には渡辺剛が「自分のタイミングで跳んで、うまく当てられた」と豪快なヘディング弾。持ち味の強さと高さでゴールネットを揺らした。

 3人はこれまで五輪代表の主力としてプレーはしていない。五輪世代は26日と29日に強豪アルゼンチンと対戦する。本番で18人枠に滑り込むための数少ないアピールチャンス。夢の切符をつかみ取ろうとする若武者たちが、森保監督を納得させるための結果を所属クラブで残した。 

 ◆田川 亨介(たがわ・きょうすけ)1999年(平11)2月11日生まれ、長崎県出身の22歳。鳥栖の下部組織育ちで17年にトップチーム昇格。19年からFC東京。19年にはE―1選手権でA代表に初招集。1メートル82、72キロ。

 ◆中村 帆高(なかむら・ほたか)1997年(平9)8月12日生まれ、神奈川県出身の23歳。20年に明大からFC東京入り。20年12月の合宿でU―23日本代表に初選出。1メートル77、72キロ。

 ◆渡辺 剛(わたなべ・つよし)1997年(平9)2月5日生まれ、埼玉県出身の24歳。山梨学院大付高(現山梨学院高)、中大を経て19年にFC東京加入。東京五輪世代として19年10月のブラジル遠征に初招集。12月のE―1選手権ではA代表に選出。1メートル86、80キロ。

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