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パラグアイ1部所属の森本、飲酒ひき逃げで逮捕…バイクと衝突し立ち去り、被害男性は骨折

[ 2021年3月18日 05:30 ]

森本貴幸
Photo By スポニチ

 サッカーのパラグアイ1部スポルティボ・ルケーニョに所属する元日本代表FW森本貴幸(32)が16日、首都アスンシオン市内で車を運転中にひき逃げ事件を起こし、警察に逮捕された。バイクと衝突して負傷した運転手を置き去りにし、目撃情報などで逮捕された。2月に1年契約で加入後、出場機会がないまま不名誉な形で地元メディアを騒がせることになった。

 森本が運転する乗用車がバイクと衝突。相手は倒れたが、救護することなく現場を去った。目撃情報から人物を特定され、警官が自宅アパートで身柄を拘束。検査で0・41ミリグラムのアルコールが検出され、救護義務違反などで逮捕された。森本は取り調べに「驚いて現場にいられなかった。土地勘がなく、最寄りの警察署の場所が分からなかった」と供述。情報を確認した在パラグアイ日本大使館によれば、保釈金を支払って釈放されたという。

 地元メディア「ABC」は右前方が大きく破損した森本の車や応急処置を受ける被害者の静止画などを交えて報道。被害を受けた37歳の男性は足首など複数箇所を骨折したもようで病院へ搬送された。森本の弁護士は新しいバイクや医療費、給料1カ月分などの賠償を申し出ているという。事態の収束に動いているが、2月に加入したクラブの反応も含めて見通しは不透明だ。

 森本は中学生だった04年に東京VでJリーグ最年少(当時)でデビューし、イタリアやUAEでのプレーや日本復帰を経て昨年10月にギリシャ3部のAEPコザニに加入した。新型コロナウイルスの影響でリーグ戦が行われず、2月にパラグアイ行きが決まった。海外経験は豊富だ。気が動転していたのかもしれないが、被害者を置き去りにして現場を去る行為は許されない。新天地で再出発が決まった際はインスタグラムで「新世界を楽しみます」と意気込んでいた。開幕8戦で出番がなかったかつての怪物ストライカー。ピッチで活躍する前に最悪の形で名前を広めた。

 ◆森本 貴幸(もりもと・たかゆき)1988年(昭63)5月7日生まれ、神奈川県出身の32歳。東京Vの下部組織に所属していた04年からトップチームでプレー。06年7月にイタリア1部カターニアに移籍。その後はセリエAのノバーラ、UAEのアルナスルを経て、13年にJ2千葉に加入。川崎F、福岡、ギリシャ3部AEPコザニと所属クラブを変え、今年2月にスポルティボ・ルケーニョに入団。日本代表通算10試合3得点。1メートル80、77キロ。

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