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J2山口の渡辺監督が就任会見「2年でJ1昇格。今季は、まず我々の本気を示す」

[ 2021年1月8日 16:10 ]

19年まで仙台で指揮を執り、今季からJ2山口の新監督に就任した渡辺晋氏
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 J2山口は8日、渡辺晋新監督(47)の就任会見を開いた。あいにくの大雪に見舞われたが、第一声で「今年チームにもたらしてくれる白星だと思っています」とポジティブ思考。そして「2年を掛けてJ1昇格をつかみ取るのが最大の目標。そのために今季は何を目指すか。まずは我々の本気を示して、皆さんに可能性を見せたい」と昨年J2最下位だったチームを上位争いさせることを誓った。

 19年シーズンまで6年間、仙台を指揮。手堅いチーム作りには定評があったが、充電期間となった20年は指導者としての“幅”を拡げる契機となった。新型コロナの影響でステイホームとなった春先から夏にかけては、自宅でブンデスリーガやプレミアリーグなどサッカー観戦。山口の昨季の戦いぶりも研究、分析した。

 そして9月末からは神奈川大で臨時指導。瞬く間に成長を遂げていく学生を見て「あたらめて指導というものを気づかせてくれたのは彼らだった。彼らとの出会いがなければ山口でやってやろうとなっていないかもしれない。現場を離れる不安もあったが貴重な時間で、だからこそ今ここにいる」と口にした。

 理想は主導権を握るサッカーだが、昨季J2最多失点だった守備の立て直しが優先となる。だが「守備の原理原則を取り戻す。ベーシックな部分であるポジション取りやボールを奪いにいく姿勢、理屈抜きに体を張れるか。そこのアプローチは全体的に必要で、キャンプから落とし込みたい」と自信を見せた。

 毎年、多くの主力が他クラブに引き抜かれていたが、今季はMF高宇洋(→J2新潟)ら少数。逆にMF高木大輔やDF渡部博文ら実力者が加わった。この日の雪のような白星を積み重ね、J2リーグの台風の目となる。

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2021年1月8日のニュース