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藤枝順心 初の連覇王手、木許が先制弾&貴重アシスト 作陽と10日決勝

[ 2021年1月8日 05:30 ]

<藤枝順心・帝京長岡>後半、ゴールを決め喜ぶ堀(右から2人目)ら藤枝順心イレブン=ノエスタ
Photo By 共同

 スポニチ後援全日本高校女子サッカー選手権第4日は7日、ノエビアスタジアム神戸で準決勝が行われ、2年連続5度目の日本一を目指す藤枝順心(東海2)は帝京長岡(北信越1)を2―0で下し、初の連覇に王手をかけた。3試合ぶりにスタメンに返り咲いたMF木許和心(こころ、3年)が貴重な先制ゴール。後半16分にはDF堀真綾(3年)の追加点をアシストするなど、1ゴール1アシストの活躍でチームを決勝進出に導いた。10日の決勝はノエスタで作陽(中国1)と対戦する。

 ニューヒロインが誕生した。3試合ぶりのスタメン起用となったMF木許が多々良和之監督(56)の期待に応える1ゴール1アシストの活躍。「まさか自分が先発に選ばれるとは思ってなかった。あんなにきれいに入るとは。びっくりしました」と全国総体、選手権を含めて全国舞台で初めての一撃を喜んだ。

 前半20分、左CKから味方がせったこぼれ球に右足を振り抜く豪快なダイレクトボレー。「1本目をふかしてしまったので2本目は抑えようと。ミートしてきれいに入りました」とゴール右上に突き刺さる先制弾でチームに勢いをもたらした。後半16分には左サイドを抜け出し、DF堀の今大会2点目のゴールをお膳立て。初めてのノエスタで1ゴール1アシストと輝きを放った。

 後半からは2トップの相手に対し、3バックのシステムを採用。「相手の特徴に会わせて、臨機応変に守備ができた。今回は帝京長岡に合わせて順心のハイプレスを出せた」(木許)と厚みが出た中盤が機能し始め、4試合連続の無失点につながった。5試合連続の無失点優勝となれば、第26回大会(18年)以来、史上初となる2度目の完全V。多々良監督は「選手たちは勝つごとにまとまって成長している。3年前を再現できるようにチャレンジさせたい」と大一番に語気を強めた。

 決勝の相手は第26回大会決勝で2―0と勝利している作陽。MF柳瀬楓菜主将(3年)は「橘(常葉大橘)の分もしっかり戦って、3年前と同じ無失点で優勝したい」と1回戦で敗れた県内ライバルの敵討ちも誓った。「先発で出たらゴールを狙っていく。自分が先制点を挙げて、チームを勢いづけ優勝したい」と木許。攻守に充実の藤枝順心が決勝でも女王の貫禄を見せつける。

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