INAC川澄奈穂美が退団「私の実力不足」「情けない半年間」期限付き移籍が満了

[ 2020年12月29日 13:25 ]

川澄奈穂美
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 なでしこリーグ1部のINAC神戸は29日、米女子プロリーグのスカイブルーから期限付き移籍で加入していた元なでしこジャパンのMF川澄奈穂美(35)が、今月いっぱいで期限付き移籍期間が満了となることを発表した。

 新型コロナの影響で米女子プロリーグがリーグ戦を開催できていなかった中、昨オフにオファーを受けた古巣に自ら復帰を打診。それが受け入れられ、約4カ月間の短期契約を結び、今年8月に加入した。だが、思うように出場機会は得られず、今季は9試合出場無得点。復帰した際に目標に掲げていたチームのタイトル獲得はならなかった。

 来季から再びスカイブルーでプレーする川澄。クラブを通じたコメントでは、以下のように長文のメッセージをファンやサポーターに送った。

 「INACファミリーの皆様、こんにちは。川澄奈穂美です。
 2020年12月末日をもちまして、INAC神戸との契約が終了となり、来季はまたNWSL(アメリカ女子プロサッカーリーグ)のSky Blue FCでプレーします。

 今年は新型コロナウイルスの影響で“あたりまえ”の日常が一変しました。コロナがなければ、大勢の方にスタジアムで応援していただけ、練習場などでもお会いでき、もっと多くの交流ができていたのにと思うと、とても切ない気持ちになります。でもよく考えると、そもそもコロナがなければ日本でプレーすることもありませんでした(コロナがなければアメリカのリーグは通常通り行われていたので)。

 この様な状況の中、受け入れの為ご尽力くださったスポンサーの皆様方や受け入れてくれたクラブにはとても感謝しております。

 今回、期限付きでINAC神戸に在籍しましたが、日本女子サッカーの現状を内側から見ることができ、とても良かったと思っています。また、私が以前在籍していた時にはいなかった選手もいて、新たな仲間とサッカーする日々は新鮮で刺激的でした。もちろん、何年も一緒にやってきた仲間たちと改めてチームメイトとしてプレーできたことも特別な時間になりました。

 私自身、この仲間たちとタイトルを取ることを目標にINAC神戸へ戻ってきました。期限付きとはいえ、INAC神戸やタイトルに対する思い入れは強く、絶対に達成させるという気持ちで日々サッカーと向き合っていましたが成し遂げることができず、それどころか私の実力不足で出場機会も少なく、応援してくださっている皆様の期待を裏切ってしまう情けない半年間でした。

 サポーターの皆様、いつも温かいご声援ありがとうございました。

 無観客で始まったリーグ戦でしたが、有観客になり、手拍子をしていただけるようになり、最後は大きな太鼓の音も聞こえてきました。たとえ無観客でもサッカー選手としてやるべきことは変わりませんが、サポーターの皆様がいてくださるスタジアムはやはりワクワクして、心強くて、素晴らしい景色でした。INAC神戸には個性的で日本を代表する選手もいますが、今季のこの結果に対しては納得のいかない思いをされていると思いますし、正直試合後に罵声が飛んでもおかしくない状況だと思います。それでも、常に前向きに選手たちを励まし、一緒に戦ってくださる姿勢に感謝しかありません。

 来年の秋から女子プロサッカーリーグ・WEリーグが始まります。

 今までなでしこリーグで唯一全選手がプロ同様の環境でプレーしてきたINAC神戸ですが、これからは全クラブがプロチームになります。各クラブがより良い環境でサッカーができるということは、日本女子サッカーのレベルアップに繋がると思いますが、INAC神戸にとっては最大の利点であった「環境」が他のチームと同等になります。競争が高まる中でもINAC神戸は独自の価値を生み出し、WEリーグを牽引するチームであってほしいと願っています。私はINAC神戸を離れますが、これからもINAC神戸を愛する気持ちは変わりません。皆様にも引き続き女子サッカー界を一緒に盛り上げていただけたら嬉しいです。

 今シーズンも応援ありがとうございました。またスタジアムで皆様にお会いできます日を楽しみにしています」

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