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神戸・イニエスタ V弾で初8強「歴史つくり続けたい」も負傷に三浦監督「心配」

[ 2020年12月8日 05:30 ]

ACL・決勝トーナメント1回戦   神戸2-0上海上港 ( 2020年12月7日    カタール・ドーハ )

<神戸・上海上港>前半、先制ゴールを決め、祝福される神戸・イニエスタ(右から2人目)(AP)
Photo By AP

 決勝トーナメント1回戦が7日にカタールで行われ、神戸は上海上港(中国)に2―0で勝利し、初出場でベスト8に進んだ。前半31分に元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(36)が今大会2得点目をマークし、これが決勝点となった。横浜は水原(韓国)と対戦し、FWエリキ(26)のゴールで先制したが、後半に逆転を許し、初の8強入りはならなかった。8日に準々決勝の組み合わせ抽選が実施される。

 新たな道を切り開いたのは、やっぱりイニエスタだった。0―0で迎えた前半31分、元日本代表MF山口の縦パスをペナルティーエリア内で受け、巧みなドリブルで中央へ。DF3人に囲まれながらも左足を振り抜くと、これがGKの脇の下をすり抜けネットを揺らした。

 後半5分には元日本代表DF西が追加点を奪い、守っては元ブラジル代表MFオスカルらを擁する前回8強の上海上港に対して全員が体を張り、9月30日の名古屋戦以来、公式戦15試合ぶりとなる完封。その先頭に立ったのが、1次リーグ最終戦となった水原戦から丸刈りスタイルにした主将の背番号8だ。

 イニエスタは試合後「ゴールを決めることでチームの勝利、次のラウンドへの進出に貢献することができてとても幸せ。まだまだ歴史をつくり続けたいですし、たどり着けるところまで勝ち進めるようチャレンジし続けなければなりません」とコメントしたが、手放しでは喜べない。後半23分には右太腿上部の違和感を訴えて負傷交代。ベンチからロッカーへと引き揚げる際は患部にアイシングを施し、指揮官も「イニエスタの足の状況は心配」と表情を曇らせた。

 8日に準々決勝の組み合わせ抽選が実施され、中2日で4強を懸けた戦いを迎える。代えの利かない司令塔がピッチに立てるかどうかが、アジアの頂点を目指す神戸の命運を握る鍵となる。

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2020年12月8日のニュース