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イタリア移動制限全土に拡大…4月3日までスポーツイベント中止、セリエAも中断へ

[ 2020年3月10日 15:32 ]

9日に無観客で行われたサッスオロ―ブレシャの一戦(AP)
Photo By AP

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、イタリアのコンテ首相は9日夜に緊急会見を行い、ロンバルディア州など北部で行われていた移動制限を全国に拡大することを発表した。

 「新型コロナウイルスの感染拡大を止めるため、犠牲を払わざるをえない状態になった。もう時間がない。レッドゾーンは設けない。イタリア全国が制限区域になる」と宣言。スポーツイベントも全国で4月3日まで中止し、サッカーのセリエAについても「残念ながらサッカーのリーグ戦開催も認めるわけにはいかない」と中断を明言した。

 9日にはスポーツ省のスパダフォーラ大臣とイタリア・オリンピック委員会のマラゴ会長が会談し、スポーツ活動を全て中止することに合意。10日にも法令が出され、正式に決定するという。

 7日に発表された法令では、感染者が多いロンバルディア州と北部14県にのみ移動制限が課せられていた。これが全国に拡大されて原則的に州外への移動が禁じられ、屋外のスペースで人が集まることも禁止となる。制限は4月3日まで。

 セリエAは2週連続での一部試合延期、日程変更など混乱が続き、4月3日までは無観客で実施すると4日に発表。8、9日には延期分の6試合が無観客で行われていた。

 オリンピック委員会は、この措置は国際大会には適用しないとしており、地元メディアによると欧州チャンピオンズリーグ(CL)、欧州リーグなどの国際大会、イタリア代表の国際親善試合などは無観客で開催が可能で、練習も禁止されないという。

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2020年3月10日のニュース