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【城彰二 視点】リバプール 質の高さ見せつけたベンチワーク

[ 2019年12月23日 08:17 ]

クラブW杯・決勝   リバプール1―0フラメンゴ ( 2019年12月21日    カタール・ドーハ )

ゴールを決め喜ぶフィルミノ(FIFA提供・ゲッティ=共同)
Photo By 提供写真

 リバプールが個でもベンチワークでも上回った。決勝点はカウンターからで、自陣からヘンダーソンの長い縦パスをマネが受け、DFを引きつけて中央に出し、フィルミノが決めた。マネはGKと1対1だったのでシュートも狙えたが冷静にパスを選択、フィルミノも落ち着いていた。

 リバプールはミドルパスやロングパスを高い精度でつなぐので、相手のプレッシャーがかかりにくい。それでも前半はフラメンゴにサイドチェンジを多用されてリズムを握られた時間帯もあったが、後半から両サイドに高い位置を取らせてマークし、相手の攻撃を封じた。ベンチワークの妙だったが、欧州の質の高さを見せつけた。

 フラメンゴは後半は2トップだったが、ガブリエルを真ん中にした3トップならもう少し効果的に攻められたかもしれない。右サイドの駒が1枚足りなかったためで、前線にもう1人個で勝負できる選手がいれば結果は違ったと思う。 (元日本代表FW)

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2019年12月23日のニュース