×

横浜 初首位!次節にも15年ぶりV 遠藤「今はどこと戦っても負ける気しない」

[ 2019年11月24日 05:30 ]

明治安田生命J1リーグ 第32節最終日   横浜1-0松本 ( 2019年11月23日    サンアル )

前半2分、ゴールを決めた横浜・仲川はサポーターの前で喜ぶ
Photo By スポニチ

 各地で8試合が行われ、横浜はFW仲川輝人(27)の2試合連続ゴールで松本を1―0で下して勝ち点64とし、今季初の首位に浮上した。3位以上が確定し、来季のACL出場権も確保。次節30日の川崎F戦に勝てば、他会場の結果次第で04年以来、15年ぶりのリーグ制覇を達成する。前節首位のFC東京は湘南と1―1で引き分け、2位に後退。既に第32節を終えていた4位の川崎Fはリーグ3連覇の可能性がなくなった。

 15年ぶりリーグ優勝へ、圧巻のラストスパートだ。終始、落ち着いてボールを支配する堂々の試合運びで5連勝。引き分けに終わったFC東京をかわし、ついに首位に浮上した。ポステコグルー監督は「選手は自分たちのサッカーを貫いてくれた。素晴らしい試合だった」とうなずいた。

 開始早々に試合を動かした。前半2分。右サイドでボールを持った仲川が2人がかりのプレスをいなしながら中央へカットイン。最後はスライディングで止めようとするDFをかわし左ミドルシュートを突き刺した。「早い時間帯だったので勢いをつけるために(シュートを)打った。うまくドリブルで相手をかわせた」。得点ランキング2位に並ぶ今季リーグ14得点目は、チームを首位に押し上げる貴重な決勝点となった。

 試合を超える練習が自信につながっている。MF遠藤は言う。「今はどこと戦っても負ける気はしない。リーグ戦よりチームの紅白戦の方がプレッシャーも速いし、激しい。同じシステムで勝手が分かっているのに、(相手を)なかなか止められないですもん」。タイトルという目標に向かって全員が同じ方向を向いているから、控え組は腐らないし手を抜かない。だからこそ、主力と控えの実力差は拮抗(きっこう)し、誰が試合に出ても同じサッカーを体現できる。日々の“ガチンコ勝負”がチームを大きく成長させている。 

 GKや最終ラインから細かいパスを丁寧につなぎ、11人全員が連動してボールを支配し続けるスタイルを崩すことはしない。ポステコグルー監督は「守りに入ることはない」と言い切り、最後まで攻撃的サッカーを貫くことを選手に求めている。残り2節。横浜流アタッキングフットボールが大輪の花を咲かせる瞬間が迫っている。

 【データ】
 〇…横浜が今季初の首位に浮上し、優勝は3位鹿島までに絞られた。横浜は次節○、2位FC東京●で優勝が決まる。1シーズン制のJ1(96、05~14、17年~)で第32節以降に初めて首位に立ち、優勝したのは07年鹿島(最終節)、14年G大阪(第33節)、17年川崎F(最終節)の3チーム。横浜が4番目の“逆転V”を狙う。

 〇…横浜とFC東京は最終節で直接対決する。次節を終えて優勝が決まらず、横浜とFC東京の勝ち点差が2以下の場合、最終戦は勝ったチームが優勝の大一番となる。最終節の1、2位直接対決は06年の浦和とG大阪があるが、この時は浦和が2点差負けでもVが決まる状況(結果は勝利)。勝った方が優勝となれば史上初めて。

続きを表示

この記事のフォト

2019年11月24日のニュース