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小2まで久保“指導”の元なでしこ近賀 状況判断力「ずばぬけていた」

[ 2019年6月10日 09:00 ]

国際親善試合   日本2-0エルサルバドル ( 2019年6月9日    ひとめS )

元なでしこジャパンのDF近賀ゆかり
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 久保の活躍に元なでしこジャパンDFで、今季からなでしこリーグ2部のオルカ鴨川入りした近賀ゆかり(35)も感慨深げだ。久保は小学校2年まで、地元の少年団に所属するかたわら週に一度、東京Vのサッカースクールにも通っていた。そこで当時日テレベレーザに所属していた近賀や元なでしこジャパンFW大野忍(ノジマ)らが教えていたのだ。

 「よく覚えている。担当コーチではないが、時々練習に入りました。その頃からずばぬけていた」と近賀は振り返る。体も大きくなく、顔も今とそっくりで、「みんなとわいわいやるより、上手になりたいというのが凄く伝わってくる子だった」という。抜群だったのは状況判断で、「GK役のコーチがいない方にシュートしたり周りの選手にパスも出す。そんな子は見たことがない。スクールではリフティングやドリブルの駆け引きなどを教えていたが、技術が飛び抜けてうまかったので、コーチと1対1で勝負をしたりするのが楽しそうだった」

 久保はその頃、タケフサと呼ばれて可愛がられていたが、「今は久保君ですね」と、近賀も敬意を表する。「その後は会っていないが、ずっと気になっていた。勝手に応援している」。想像を超える成長を果たした久保には世界一のなでしこ戦士のスピリットも受け継がれている。

 ◆近賀 ゆかり(きんが・ゆかり)1984年(昭59)5月2日生まれ、横浜市出身の35歳。日テレベレーザからINAC神戸を経てオーストラリアや中国でプレー。今年2月にオルカ鴨川FC入り。ポジションは右SB、MF。05年からなでしこジャパンに選ばれ、11年のW杯ドイツ大会優勝メンバー。国際Aマッチ通算100試合5得点。1メートル62、51キロ。

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