元日本代表監督・加茂氏、引退の川口ねぎらう「前に出られる川口は新時代に合っていた」

加茂周氏
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　元日本代表監督で本紙評論家の加茂周氏（７９）は９６年に川口を初めて日本代表に招集した。長きにわたって日本のゴールを守り続けたＧＫをねぎらった。

　確か９６年夏にアトランタ五輪が終わった直後から日本代表に招集したと記憶している。所属チームの横浜Ｍやアトランタ五輪で結果を出していたしＷ杯フランス大会で初出場を目指す日本代表の守りの要として、楢崎らと競争させたことを覚えている。

　前に強く、勇敢で読みもいいところが魅力だった。若かったが、練習熱心でサッカーに対する取り組み方も素晴らしく、１人でいつまでも練習していた。ＧＫとしては身長が高くなく評価が分かれていたが、私は高く評価していた。ちょうどルールが変わって、味方のバックパスをＧＫが手で扱えなくなり、ＧＫに求められるものが大きく変わった頃。足でのボール扱いもできて前に出られる川口は新時代に合っていた。

　その後もスタジアムなどで会えばきちんとあいさつするし、日本のサッカーの功労者であることは間違いない。お疲れさまと言いたい。