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本田オーナーも祝福、オレンジカウンティーMF橋本がリーグ優勝

[ 2018年10月14日 16:57 ]

オレンジカウンティーでプレーするMF橋本晃司(写真提供:橋本晃司)
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 元日本代表MF本田圭佑(32=メルボルン・ビクトリー)が経営参画しているオレンジカウンティーSCが14日(現地時間13日)、西地区レギュラーシーズンで優勝を果たした。首位で迎えた最終節レノ1868戦は1―3で敗れたが、2位チームも敗れたため順位は変わらず。西地区チャンピオンとして、上位8チームによる決勝トーナメント(現地時間20日開幕)に挑むことになった。

 オレンジカウンティーSCには本田の星稜時代の同級生で、名古屋や大宮で活躍したMF橋本晃司(32)が在籍。レノ1868戦は後半31分からプレーした。初の海外リーグ挑戦で21試合出場1得点4アシストと貢献し「初めての経験だったけど、来て良かったと思う」と喜んだ。

 昨年J2水戸を退団した後は自らスポンサー企業を集めてオレンジカウンティーに入団。高校時代から性格を知り尽くしている本田も「アイツがあそこまでできるのはオレも意外だった」とバイタリティー溢れる行動に驚きを隠さなかったが、渡米後も専属通訳を付けず。「独学とノリです」と笑い飛ばすが、好きな海外映画を英語のまま繰り返し見ることでヒアリング能力を向上させた。今では聞き取りはほぼマスター。マンション探しも全て自分でこなし「あとは自分のボキャブラリーを増やすこと。パッと出てこないこともある。あそこで、ああ言っておけば笑いが取れたのに…と後悔することが多かった」と飽くなき向上心を見せる。

 「ここでは自己主張をしないと意味がない。行動力や発信力は変わった。価値観や常識も良い意味で変わったし、自分のキャパシティーは格段に拡がった。本田には“早く海外に行け”と言われていたけど、挑戦して良かったと思う」

 恵まれていた日本での生活から脱したことで人間的にも成長。本田オーナーからはLINEで「おめでとう」と祝福されたという。

 ユナイテッドサッカーリーグ(USL)所属のオレンジカウンティーSCはメジャーリーグサッカー(MSL)昇格がない独立リーグの位置付けだが、実力的には2部リーグ相当。西地区3位のフェニックス・ライジングには元コートジボワール代表FWディディエ・ドログバ(40)も在籍している。経営参画初年度での優勝は大きな価値がある。決勝プレーオフも勝ち抜き、東地区優勝チームとのファイナルマッチを目指していく。

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