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パナマ戦分析 森保J、ダブルボランチと前線4人の連係の悪さ露呈

[ 2018年10月14日 09:34 ]

国際親善試合   日本3―0パナマ ( 2018年10月12日    デンカS )

パナマ戦に臨む日本イレブン。(前列左から)青山、室屋、伊東、佐々木、南野、(後列左から)三竿健、原口、槙野、冨安、GK権田、大迫
Photo By 共同

 9月のコスタリカ戦に次いで、同スコアの3―0での勝利。順当なスタートには見えるが、コスタリカ戦と比較すると攻撃陣のパフォーマンスは明らかに物足りなかった。前半の序盤は、右からMF伊東とDF室屋、左からMF原口とDF佐々木のオーバーラップが目立っていた。しかし、ロシアW杯経験者が多数のパナマが日本の攻撃パターンに慣れてサイドを締めてくると日本のサイド攻撃は影を潜め、最終的に前回は25本あったクロスは14本と半減した。

 攻撃の起点となる青山、三竿のダブルボランチと、前線4人との連係の悪さは試合が進むに連れ露呈した。4人へのパス数を見ると、左MF原口への計19本に対して、右MF伊東へは計4本。1トップ大迫へは青山から計9本もあるのに三竿からはわずか1本と偏っていて、これでは組織的で多彩な攻撃は難しい。コスタリカ戦で先発ボランチの遠藤が積極的に自ら相手守備陣の裏へ飛び出す場面があったが、2人にはそれも全くなかった。特に青山の後半以降のパス数の極端な減少は心配だ。ボランチはポジション争いが激しい。ウルグアイ戦で起用が有力な遠藤、柴崎らが攻撃陣へどんなタクトを振るのか注目だ。

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2018年10月14日のニュース