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ザルツブルク・南野、同点演出&決勝ゴール 森保Jでブレークの予感

[ 2018年10月6日 05:30 ]

欧州リーグ1次リーグ第2戦 B組   ザルツブルク3―1セルティック ( 2018年10月4日 )

勝ち越しゴールを決めるザルツブルクの南野(手前左)
Photo By 共同

 森保ジャパンに朗報だ。欧州リーグは4日に各地で1次リーグ第2戦が行われ、B組ではザルツブルク(オーストリア)の日本代表MF南野拓実(23)がセルティック(スコットランド)戦で決勝ゴールを決めるなど2得点に絡む活躍で3―1の快勝に導いた。チームは2連勝で勝ち点6。H組のEフランクフルトの長谷部、マルセイユの酒井宏、F組ベティスの乾は先発し、D組アンデルレヒトの森岡は終了間際に出場した。

 泥くさくも、左足に魂を込めた。1―1で迎えた後半16分だ。2トップに入った南野が、相手DFとともにゴール前に流れ込む。グラウンダーの左クロスを右足でトラップ。一度、足元に入るが、慌てることなく左足で押し込んだ。決勝ゴールが決まり、本拠レッドブル・アレナは歓喜に包まれた。

 前半2分に先制を許す最悪の展開。同点弾の演出も南野だった。後半10分、右クロスを頭でファーにそらす。折り返しをムナス・ダブールが決めた。勢いは止まらない。9月以後、公式戦は出場5戦3発。先発に限れば3戦連発。国際Aマッチ初得点を決めた同11日の日本代表―コスタリカ戦も含めれば、4戦連発となった。

 この日は12日のパナマ戦、16日のウルグアイ戦に臨む日本代表にも選出された。コスタリカ戦でも結果を残し、次代のエース候補として期待されるが、南野は「W杯に出た選手を脅かせたとは思っていない」と謙遜する。9月はリオ、東京五輪世代中心のいわば“お試しジャパン”。W杯ロシア組も加わる今回からが真のサバイバルととらえている。

 欧州リーグでは昨季も4強進出に貢献した。もちろん、勝負強さ、貢献度は明らかに昨季を上回る。来週には森保ジャパンの新潟合宿に合流。「代表ではまだ何も残していない」と謙虚に話す南野だが、定位置の獲得どころか、ブレークの予感が漂っている。

 ▽南野の国際Aマッチ初得点 9月11日、コスタリカ戦(パナS)の後半21分。左サイドにいたMF中島がエリア内に縦パス、反応したMF遠藤はすかさずゴール前にマイナス気味のクロスを入れる。最後は南野が体を反転させながら左足シュート。ボールは相手DFの股下を抜け、ゴール右に突き刺さった。試合も3―0で快勝した。

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2018年10月6日のニュース