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【川本治氏 視点】森保U21 誰を使っても結果出せる 東京五輪向け収穫

[ 2018年8月30日 09:21 ]

ジャカルタ・アジア大会男子サッカー準決勝   日本1―0UAE ( 2018年8月29日 )

<日本・UAE>後半、ゴールを決めた上田を祝福する杉岡(中央左)らU―21日本代表イレブン(撮影・木村 揚輔)
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 決勝点は渡辺のプレーから生まれた。左サイドから崩しきれず、相手にボールを奪われたが、渡辺が再びタックルして奪い返して上田にパス。それがゴールにつながった。渡辺の読みの鋭い守備と、起き上がってからの精度の高いパス。上田のタイミングのいい受け方とシュートイメージ。これが見事に重なった。

 森保監督は勝ちにいきながら多くの選手を試している。前線は前田、岩崎、旗手の3人で固定しているが、この日は初瀬を右MFで起用し、松本を休ませて渡辺と神谷でダブルボランチを組ませた。コンビネーションを確認しながらチームの基盤をつくっているのだろう。限られた人数の中で、誰を使っても結果を出せるところは五輪本大会を見据えれば大きな収穫。特に守備陣は完成度も高くなってきた。一方で、中盤でのボールの奪われ方や、決定機でシュートの精度は課題。勝敗を分ける部分だけに克服してほしい。(元ジェフ市原強化部長)

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2018年8月30日のニュース