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森保U21王手 上田弾でUAE撃破!さあ連覇狙う韓国と決戦

[ 2018年8月30日 05:30 ]

ジャカルタ・アジア大会サッカー準決勝   日本1―0UAE ( 2018年8月29日 )

<日本・UAE>後半、先制ゴールを放ち、ポーズを決める上田(撮影・木村 揚輔)
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 男子の準決勝で、2020年東京五輪世代のU―21で臨む日本代表はUAEと対戦し、後半に途中出場した上田綺世(あやせ、20=法大)のゴールで1―0で勝利を収めた。2大会ぶりの優勝を懸けて、来月1日に行われる決勝では2連覇を目指す韓国と戦う。

 金メダルへの道を、上田の一撃が切り開いた。後半19分に途中出場した大学生が森保ジャパンを決勝に導いた。「攻めあぐねている中ではインパクトのあるプレーが流れを変える。自分にはそういう力があると信じた」。ゴール左でMF渡辺からパスを受けると、抜群の左足タッチで縦に抜け出す。右足シュートはクロスバーに当たって落ち、ネットに突き刺さった。

 6歳からこだわり続けた、ストライカーのプライドだった。小さい頃から父の影響で元イタリア代表FWインザーギに憧れた。中学入学時の身長は1メートル50。FWとしては恵まれない体形だったからこそ、どうしたら点を取れるかを研究し続けた。極めたのは「ゴール前での駆け引き」。この日の決勝点のシーンで、スライディングして倒れながら懸命にパスを通した渡辺には、受け手が分かっていない。通常なら慌ててしまう場面でも不動の心を保ったワンシーンに、上田の矜持(きょうじ)が詰まっていた。

 相手は2試合連続で延長PKを戦ったUAEだが、前半からGKが時間稼ぎをするなど相手のペースに巻き込まれてじりじりする時間が続いた。決勝トーナメント1回戦マレーシア戦で劇的ゴールを決めた上田、そして体を投げ出し守備をした渡辺の健闘が試合を動かした。「疲れている中、気迫が表れたプレーからの得点だった」と森保監督も称えた。

 決勝の相手は宿敵の韓国だ。日本が1次リーグで完敗したベトナムに快勝して一足先に大舞台への進出を決めていた。上田は「負ける気がしない」とキッパリ。永遠のライバルを破って、2大会ぶりの優勝を手に入れる。

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