×

札幌 都倉J100号オーバーヘッド弾!日本代表FWに名乗り

[ 2018年5月6日 05:30 ]

明治安田生命J1第13節   札幌2-0G大阪 ( 2018年5月5日    札幌厚別 )

後半27分、オーバーヘッドで2点目を決める札幌FW都倉
Photo By スポニチ

 W杯メンバー入りへ各地でFWが猛アピールだ。札幌のFW都倉賢(31)はG大阪戦の後半27分に今季2度目のオーバーヘッド弾でチームの2―0の勝利に貢献した。今季5点目はJリーグ戦通算100得点の節目の一撃。視察に訪れた日本代表の手倉森誠コーチ(50)も称賛した。FC東京の永井謙佑(29)、磐田FW川又堅碁(28)らも持ち味を発揮した。

 ド派手な代表アピール弾だ。札幌の1点リードで迎えた後半27分。MF駒井の右からのクロスに都倉が右足でオーバーヘッドキック。ボールはループ気味に相手GKの頭上を越え、ゴールに吸い込まれた。「良い時間帯で点が取れて良かった。チームとしてしっかり押し込めた」。

 直近8試合で3戦連発を含む5得点。その中にはC・ロナウドの“生涯最高弾”と比較されたオーバーヘッド弾や、試合終了間際の劇的弾など、ハートの強さと勝負強さを示すものも多い。

 特長はJトップクラスのフィジカルと空中戦の強さだ。加えてペトロヴィッチ監督の下で技術も向上。パスサッカーにも適応している。J1ではクラブ記録となる10試合不敗で、01年以来17年ぶりに3位につけるチームをけん引している。

 ここまで無印だった都倉の活躍に、代表関係者も注視せざるを得ない。日本代表の手倉森コーチは「都倉とか今まで選ばれていない選手をフラットに見てあげるのも代表の務め。フィジカルやデュエルは評価するところだし、実際に点も取っている」と絶賛した。本人は「昔からの夢」という代表について「そこを期待するより地に足つけて目の前の試合に臨むだけ」と冷静だが、神戸時代の12年に西野監督の下でプレーし、特長を把握しているメリットもある。W杯が間近に迫った段階で代表未経験者を招集するリスクは大きいが、現状、長身FWの中で最も結果を残している。ストライカーは勢いも一つの大きな要素で、06年大会の巻誠一郎、14年大会の大久保嘉人の例もある。さらなる活躍次第ではビッグサプライズが起こる可能性が出てきた。

 ◆都倉 賢(とくら・けん)1986年(昭61)6月16日生まれ、東京都渋谷区出身の31歳。05年に川崎FU―18からトップ昇格。その後、ザスパ草津、神戸と渡り歩き14年に札幌へ加入した。伯父がピンク・レディーの「UFO」などを作曲した作曲家の都倉俊一氏、祖父は外交官、姉は準ミス日本と華麗なる一族と呼ばれる。J1リーグ通算104試合26得点。J2リーグ戦通算191試合74得点。1メートル87、80キロ。FW。左利き。家族は妻と1女。

続きを表示

この記事のフォト

2018年5月6日のニュース