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ハリル監督困った…マリ代表はエース不在“仮想セネガル”ほど遠い?

[ 2018年3月20日 11:40 ]

親善試合   日本代表-マリ代表 ( 2018年3月23日    ベルギー・リエージュ )

ベルギーのブリュッセル空港に到着したハリルホジッチ監督
Photo By スポニチ

 日本代表と23日にベルギー・リエージュで親善試合を行うマリ代表は、主力選手が不在であることが分かった。6月14日に開幕するW杯ロシア大会で1次リーグで対戦するセネガル代表を想定した相手となるが、エースのFWバカリ・サコ(29=クリスタルパレス)ら負傷者が続出。日本戦のメンバーは国際経験が少ない若手が中心となった。

 W杯1次リーグ第2戦で激突するセネガルを仮想するには物足りない顔ぶれかもしれない。マリ協会が16日に発表した同代表メンバー23人の平均年齢は22.8歳。最年少の17歳FWヌディアエら10代選手が4人含まれており、日本代表の平均27.0歳に比べると大幅に若い。プレミアリーグ・ワトフォードに所属するDFワゲの国際Aマッチ28試合が今回のメンバーで最多。他の選手は17試合以下と経験不足は明らかだ。

 「仮想セネガル。非常に良いマッチメークができた」とハリルホジッチ監督は語っていたが、今回のマリ代表は若手が中心。攻撃陣を中心に負傷者が続出した。特に日本にとって痛いのは、セネガル代表のエースFWマネ(リバプール)を仮想した選手の不在だ。プレミアリーグ・クリスタルパレスで活躍するFWサコは1月に左足首を骨折して今季絶望。さらにポルトガルの名門ポルトで今季チーム最多20得点を挙げていたFWマレガは今月に太腿裏を痛めて離脱した。今回のメンバーではFWディアビー(Cブリュージュ)の4得点が最多と力不足は否めず、“飛車角抜き”といえる相手を抑えても本番につながるかどうかは未知数。肩すかしの感は否めない。

 FIFAランク67位のマリは、初出場を目指した18年W杯ロシア大会アフリカ予選で敗退。最終予選に進んだもののモロッコ、コートジボワール、ガボンと強豪がそろったC組で1勝も挙げられず最下位に終わった。

 19年アフリカ選手権、22年W杯に向けて、マガスバ暫定監督の下で若返りと再建を図っている最中。初招集の19歳FWマレ(スペイン2部ロルカ)ら、実績や経験は少ないが将来性ある若手が日本戦でプレーすることになりそうだ。

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2018年3月20日のニュース