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“武闘派”エース中里が頭突き弾!佐賀東2発で開幕戦白星飾る

[ 2017年12月31日 05:30 ]

<関東第一・佐賀東>後半、ヘディングでゴールを決め喜ぶ佐賀東・中里(左)
Photo By スポニチ

 第96回全国高校サッカー選手権は開会式に引き続いて行われた開幕戦で、2年連続10度目の出場となった佐賀東(佐賀)が関東第一(東京B)を2―0で破った。空手で九州大会優勝の経験を持つFW中里知己(3年)が頭で先制点を奪うなど、目標の日本一へ上々のスタートを切った。31日は1回戦の残り15試合が行われる。

 “武闘派FW”が均衡を破った。0―0の後半6分。右クロスに反応したFW中里がニアに飛び込みながら頭で合わせ、待望の先制点を挙げた。ハーフタイムには蒲原監督から「試合を決めるのは誰だろうな」とハッパを掛けられると、「自分が決めます」と宣言していた。有言実行の得点に「めっちゃ気持ちよかった」と白い歯がこぼれた。

 ジャッキー・チェンに憧れて小3で空手を始め、小5で九州大会優勝。サッカーを始めたのは中学入学後という異色の経歴の持ち主だが、「空手は体幹を鍛えるので、ケガとかもあまりしたことない」と、1メートル69と小柄ながら強じんな肉体を武器にのし上がってきた。チームは今年1月に、宮崎で川崎Fと練習試合をする機会に恵まれた。MF中村憲剛、FW小林悠ら主力がずらりと並んだ相手に0―6で大敗したが、「小林選手は裏の取り方とか駆け引きがめちゃくちゃうまかった。ボコボコにされたが、良い勉強になった」。今季Jリーグ得点王から学んだことは多かった。

 昨年大会も初戦の2回戦、鵬学園戦で2ゴールをマーク。今年も初戦でエースとしての貫禄を示した。「チームの目標は日本一。そこに全力を尽くしたい」。悲願を目指し、中里が“がばい旋風”の中心となる。

 ◆中里 知己(なかざと・ともき)1999年(平11)5月18日生まれ、佐賀県小城市出身の18歳。三日月小―三日月中。中学入学と同時にサッカーを始める。目標の選手はバルセロナのアルゼンチン代表FWメッシ。1メートル69、67キロ。利き足は左。高校卒業後は阪南大進学予定。

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