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本田 大谷と米で“合体”も!4カ国目のクラブ運営参画を発表

[ 2017年12月31日 05:30 ]

米カリフォルニア州アーバインで会見し、オレンジ・カウンティーSCの経営に参画することを発表した本田
Photo By 共同

 サッカーの本田と野球の大谷が合体――。パチューカのFW本田圭佑(31)が29日、米カリフォルニア州アーバインで会見を開き、自身のマネジメント会社「HONDA ESTILO」が地元クラブ「オレンジ・カウンティーSC」の経営に参画することを発表。同州内に本拠を置く大リーグ、エンゼルスの大谷翔平(23)を同クラブの観戦に招待する夢プランも明かした。日本を代表するアスリート2人のコラボレーションが実現するか、注目が集まる。

 本田と大谷の“異色コラボ”が実現するかもしれない。カリフォルニア州で行われた会見。米国人記者から大谷について問われた本田は「知り合いではないが、観戦に招待したい」とラブコールを送った。本田の事務所が経営に参画するのは米プロリーグ2部相当のユナイテッドリーグ(USL)に所属するオレンジ・カウンティーSC。全米が注目する二刀流ルーキーが新進気鋭のサッカーチームに足を運べば、大きな注目を集めるのは間違いない。

 本田は今オフ、オレンジ・カウンティーSCに練習参加。米国のサッカー人気の高まりを独特の経営センスで察知し、今回の経営参画に至った。会見でも「米国サッカーは発展する可能性が高い。世界中の子供たちに夢を与えられる」と展望を明かした。本田のプロサッカークラブ運営はオーストリア、カンボジア、ウガンダに続いて4カ国目。エンゼルスに加入する大谷とともに、カリフォルニア州で新たなチャレンジとなる。

 サッカーと野球。2人は意外にも互いのスポーツから刺激を受けている。本田はACミラン加入前の13年12月、沖縄で“野球トレ”を敢行。打撃では左打席に立ち、中堅方向へ鋭い打球を飛ばした。遊撃の位置でノックを受けた際は、難しいショートバウンドも華麗なステップとグラブさばきで処理してみせた。一方で、大谷は15年オフ、千葉・鎌ケ谷の日本ハム2軍施設での自主トレで室内でのウオーミングアップ中に、サッカーに興じる姿が見られた。同僚とリフティング対決やワンバウンドでつなぐゲームを行うなど、足元も器用だ。

 大谷は同じ1994年度生まれの競泳の萩野公介、瀬戸大也、バドミントンの奥原希望、柔道のベイカー茉秋ら他競技の選手とも交流がある。彼らは時折集まって食事会を行い、大谷は他競技選手のトレーニング方法にも耳を傾けているという。その大谷が議論好きの本田と面会すれば、大きな刺激となるはずだ。

 サッカーとビジネス、投手と野手。互いに“二刀流”を貫く選手同士による夢プランの行方が楽しみだ。

 ▽オレンジ・カウンティーSC カリフォルニア州ロサンゼルスに隣接するオレンジ郡唯一のプロサッカーチームで、10年にロサンゼルス・ブルースとして創設。11年から米2部に相当するユナイテッド・サッカー・リーグ(USL)に参戦し、17年は西地区15チーム中10位。本拠地をオレンジ郡内のフラートンからアーバインに移した14年にオレンジ・カウンティー・ブルースとなり、16年に、来年から米MLSに参戦するロサンゼルスFCと提携。17年から現チーム名。ホームスタジアムは同年8月完成のオレンジ・カウンティー・グレートパーク(5000人収容)。

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2017年12月31日のニュース