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ハリル監督“豪州対策予習せよ”選手にライバル分析映像提供へ

[ 2017年7月4日 05:30 ]

8月31日の大一番に向け、オーストラリアを徹底分析した日本代表ハリルホジッチ監督
Photo By スポニチ

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)が、8月31日のW杯アジア最終予選オーストラリア戦(埼玉)に向け、大枠リスト入りしている選手に宿敵を分析したスカウティング映像を提供することになった。アジア王者として出場したコンフェデレーションズ杯(6月17日〜7月2日)の1次リーグ3試合を中心にチーム、選手の特徴をまとめたもので、指揮官は8月下旬からの国内合宿までに“予習”を促す方針だ。

 オーストラリアの特徴をまとめた素材は近日中に日本代表が共有するクラウド上にアップされる予定。各選手が個別にダウンロードして、映像を入手する運びとなる。ハリルホジッチ監督は「オーストラリアはパワーがあり、ゲームコントロールもできる」と警戒。過去のW杯予選で5分け2敗と一度も勝っていない宿敵を徹底解剖して、勝機を見いだそうとしている。

 映像はコンフェデ杯1次リーグのドイツ戦(●2―3)、カメルーン戦(△1―1)、チリ戦(△1―1)の3試合と今回のアジア最終予選8試合が中心となる。オーストラリアはメルボルンで行われた昨年10月11日の日本戦(△1―1)では4―2―3―1布陣を敷いたが、コンフェデ杯では主に3バックを採用。得意のパワープレーに加え最終ラインからパスをつなぐスタイルも織り交ぜて幅の広い攻撃を見せた。

 世界王者ドイツから得点したMFロギッチ、チリ戦で先制弾を決めたFWトロイージら攻撃のタレントは豊富。一方で3バックの両サイドを突かれて崩される場面が目立つなど隙もあった。アウェーでの対戦で得点し、PK献上で失点にも絡んだ原口は「アウェーでやったオーストラリアなら難しくないと思っていたけど、システムが変わっている。しっかりスカウティングしてどう攻めるか考えたい」と語っている。

 最終予選は残り2試合。オーストラリア戦か、9月5日のアウェー・サウジアラビア戦に勝てば6大会連続のW杯出場が決まる。国内合宿は8月27日前後にスタートする見通し。チーム全体の準備期間は限られるだけに、分析映像を教材にした“予習”も勝利への重要ファクターとなる。

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