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憲剛 イースタン戦で復帰!トップ下先発からACL16強決める

[ 2017年5月9日 05:30 ]

練習でボールをとりに行く川崎F・中村憲(手前)
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 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグ最終戦は9日に各地で行われ、G組3位の川崎Fはホームで最下位イースタンSC(香港)と対戦する。勝てば3年ぶり4度目の1次リーグ突破が決まる大一番には、腰痛で戦列を離れていた元日本代表MF中村憲剛(36)が、トップ下で公式戦3試合ぶりに先発復帰することが確実となった。H組最下位のG大阪はアウェーで2位の済州(韓国)と顔を合わせる。 ACL1次リーグG組順位表

 決戦の舞台で行われた公式練習。公開された冒頭の15分では20人を超す香港メディアも注目する中、中村が軽快な動きを見せた。4月29日の練習中に腰痛を発症。翌日のC大阪戦、5日の新潟戦を欠場したが、オフの日もクラブハウスでケアするなどして大一番での復帰にこぎ着けた。先発復帰は確実で「昨日もおとといも結構(トレーニングを)やったけど、リバウンドは出ていない。行けると思います」と意気込んだ。

 過密日程の最中に迎えた3月1日のイースタンSCとのアウェー戦では、リーグ戦から大幅にメンバーを変更。エースの小林はサブ、司令塔の中村は遠征への参加が見送られたが、1―1のドローで相手に大会初の勝ち点を与えた。しかし、今回はベスト布陣で臨む。中村以外にも大島ら故障者が続々と復帰し、5日の新潟戦では今季公式戦最多の3得点。中村も「新潟戦も良いパフォーマンスで勝って、(チームの)雰囲気は良い」と手応えを感じている。

 データも後押しする。既に敗退が決まっている相手は今大会、アウェー2戦で無得点。守備も計12失点と苦しんでいる。さらに6日のリーグ最終戦では、ホームで勝てば優勝という一戦で1―4負け。連覇を逃した。チャン・ユェンティン監督も会見で「チームは自信を失っている時期」と話しており、上昇気流に乗る川崎Fにとってはさらなる追い風だ。

 前節25日のアウェー水原(韓国)戦ではサポーターがスタンドで旭日旗を掲出。政治的差別的意図があると判断されて執行猶予付きの無観客試合などの処分がアジアサッカー連盟(AFC)から下った。処分後、初のACLではサポーターも含め注目される一戦となる。「自分たちのプレーをして、隙を見せずに積極的に戦いたい」と中村。ホームで勝って文句なしに3年ぶり4度目の予選突破を決める。

 ▼川崎Fの決勝トーナメント(T)進出条件 勝ち点7で現在3位につける川崎Fの最終節はG組最下位のイースタンSCとのホーム戦。首位広州恒大(勝ち点9)2位水原(同8)の直接対決はどちらかが必ず勝ち点9以下となるため、川崎Fは○で勝ち点10とすれば、決勝T進出の2位以内が確定する(広州恒大―水原戦が△の場合は直接対決のアウェーゴール数で1位突破)。△の場合は水原が●ならば直接対決成績により2位での決勝T進出。●の場合は敗退となる。

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